2017年12月3日(日) 下江津湖カヤックバスフィッシング
突然ですがこの日、私は釣りが上手くなりました。
はじめに釣果を書くと1時間で4キャッチ2バラし、有名バス釣りポイントでルアーにスレまくったはずのバス達を、なんと10分間に1回の頻度で掛けたかたちです。
いや~釣りましたね~。
私の内容が薄いわりに無駄に長いだけの釣り人生の中で、この日の釣果は間違いなく3本の指に入るほどの釣れっぷりでした。
「カヤックだったらそれぐらい当たり前なんじゃないの?」
「陸っぱりのプレッシャーが掛かってない場所なら釣り放題なんじゃないの?」
そう思われがちなのがオフショアの釣りなのですが、これまでの私はそれでも1日1匹釣れれば良い方で、たまに2~3匹釣ってもそれは丸1日頑張った成果だったりします。
簡単に言うと釣りが下手なのです。
しかしそんな私でも、良いタックルに良いルアーを合わせることで、今回はこれまでにない爆発的な釣果を得ることができました。
さらに、この日釣ったバス達は全て陸っぱりからルアーが届く場所なんです。
周りを見てもそんなに釣れている雰囲気ではありませんでしたので、よく釣れた方でしょう。
では具体的に、どんなタックルでどんなルアーを投げたら爆釣したのか。
今回は、そのへんをご紹介したいと思います。
目次
サウンド9.5の最適なドーリーのセット方法
前日の釣行に引き続き、なんと2日間連続の江津湖カヤックフィッシングです。
とっても幸せ!
こんなスーパー自由な私ですが、これでも妻帯者であり、子(赤ちゃん)持ちです。
いつも笑顔で「沢山釣れると良いね」と言って送り出してくれる可愛い奥さんK子ちゃん。
いつもありがとう、愛してるよ、、、。
そんなこの日は寝坊&準備にモタモタし、漕ぎ出したのは11時前でした。
しかし、ただモタついていたわけではありません。
先日から悩んでいた「ドーリーを買い換えるか改造するか」という問題に対し、ついに解決方法を編み出していたのですよ。
上のブログで「今後の課題」としていた部分です。
色々と試してみた結果、画像の位置(カヤックの中央やや後方)にドーリーをセットすることで運搬に使う体力を最小限に抑えることができ、尚且つ位置決めがワンタッチになるのです。
セット部分を拡大するとこんな感じ、カヤックの中央付近に支点が来ることで、かなり軽い力でバウ側を持ち上げることができます。
セット方法はまず、画像のようにドーリーのサイドにロープを掛け、
このサウンド9.5ならではの、コックピット内サイドの空間にロープを回し縛ります。
これを2本のロープで左右均等に行うことで、かなり簡単にドーリーの位置が決まり、多少の悪路を運搬した程度では全くずれることがないほどにガッチリと固定すことができるようになりました。
今は手元にないので検証できませんが、カヤック本体と一体式のガッチリしたサイドハンドルを備えたパーセプション社のトライブ11.5、トライブ9.5でも同じようなセット方法が可能なのではないかと思われます。
荷物(道具)は最小限にしたい
なにより「気軽」であることが最大の魅力であるカヤックバスフィッシングです。
そのため持ち込む荷物は必要最低限とし、且つコンパクトにしたい。
これはまだ試行錯誤中ですが、今回は上の画像のようにしてみました。
左上はワーム、フック、シンカーを収納したシマノのシステムケース。
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これの前の型です。
真ん中上はハードルアーを入れたバーサスのVS-3010NDM。
右上は魚探を収めたダイワのミニバッグ。
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これはまるで、「ホンデックス PS-501CNの純正ケース」であるかのようなスーパージャストフィット加減な入れ物。
どれぐらいジャストフィットなのかは、以前書いた上のブログをご覧ください。
あとは左下のボガグリップとプライヤー。
右下は朝からスーパーで買った食料と飲料。
それらをメガバスのカゴこと「スタッカブルバスケット」に放り込み、リアラゲッジに積むことにしました。
せっかく上のブログで、リアラゲッジにメガバスのカゴを積みやすくしましたからね。
運搬の際はリアラゲッジにメガバスのカゴを、パドルやタックルなどの長物はカヤック内部に入れておきます。
この日の使用タックル
前日に引き続き、ロッドは買ったばっかりのゾディアス158ML-2。
後述しますが、このロッドが今回爆釣できたことの立役者となりました。
そしてリールはダイワのフラッグシップモデル、16スティーズSV TW。
気軽さを重視してワンタックルしか持ち込まない、しかし色んな種類のルアーを投げたい、さらに身動きが取り辛いカヤック上の釣りではなるべくトラブルは避けたい。
そんなワガママを全て叶えてくれる、良いリールです。
江津湖での魚探の使用感について
この日、バス釣りでは珍しく魚探をかけました。
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といっても簡易的なものですけどね。
その目的は、普段から「シャローだ」と言ってきた江津湖の正確な水深を確かめること。
前半うろうろと水深を見て回りましたが、下江津湖は深いところで2mちょいです。
そして水深20~30cmなんて場所も多く、画面がエラーを表示しまくります。
もちろん増減水で水深は変わりますし、今の時期は結構減水していることを考えると増水する夏などは3mぐらいかな~なんて、今後のための良い勉強になりました。
ちなみにこのサウンド9.5、嬉しいことに艤装無しでホンデックスの取り付けが可能です。
上の記事でその方法を紹介していますが、本当に一切の艤装無しでワンタッチなのです。
あとはこのホンデックス PS-501CN、これはGPS内臓なので漕ぎ速度が分かります。
ちょっと漕ぎながらの写真撮影は困難でしたが、しばらくカヤックに乗っていなかったへっぽこカヤッカーである私が全力で漕いだサウンド9.5は時速5.5kmほど、たまに時速6.0kmを超えますが長続きはしません。
巡航速度は4km代ですが、思っていたよりも結構早いですね、良いぞサウンド9.5。
いざ江津湖カヤックフィッシング
前置きが長くなりましたが、いよいよ実釣です。
11時に漕ぎ出して前半は魚探をかけて回ったことはすでにお伝えしましたね。
さらに書くと、この日の江津湖ではなんと、朝からレガッタ(細長くて数人で漕ぐボートのようなもの)のレースが開催されていたんです。
そのため下江津湖の南側半分はほど立ち入ることができず、さらに無数のレガッタの行き来により水中のプレッシャーは高まり、
加えて12月には似つかわしくないほどの気温の高さと快晴(ドピーカン)具合だったので、チキンな私は早々とボウズを覚悟していたとかしていなかったとか。
そんなことから午前中はレガッタの集団を避けるように主に北側で魚探をかけつつ、普段は知りえない沈み物と発見してはダウンショットで狙うような釣りを展開していました。
チョンチョンチョン、、、。
チョチョチョチョチョン、、、。
チョン、、、チョン、、、チョ、、、。
しかしながらワームには一切反応なし。
冬はダウンショットで結構釣ったのですが、それ以外の季節では全然釣ることができません。
気温も高ければ水温も高い江津湖はまだ秋の釣りなのかな?
んんん~、ワームの釣りはもっと修行が必要だな~。
なんてことを思いつつ、前半戦は有意義(江津湖の魚探がけ)でもあり虚しく(ワームで釣れない)もある時間を過ごしました。
そしてレガッタのレースも終わり、狙いの場所に入れるようになった後半戦に突入です。
この日は15時には帰艇していないと夕方からの用事に間に合わない、しかし本格的に釣りが開始できたのは昼過ぎです。
あまり時間がないことから普段の陸っぱりでの実績が高く、少ない知識で知りえる中で一番バスが居るであろう場所を巻きモノでさくさく探っていきます。
マキマキ、、、。
マキマキ、、、。
マキマ、、、。
釣れません。
普段よく釣っている必殺のステルスペッパーもダメ。
ボウズ逃れのスピンピンバイアスもダメ。
釣れると信じたハドルミノーハードもダメ。
最近巻きモノでの釣果が芳しくないことに加え、つい先ほどまでレガッタのレースが開催されていた場所なので相当バスもプレッシャーを感じているはず。
普通にやっても口を使わないか、、、。
と無い知恵を振り絞り、やってみるかとセットしたルアーはO.S.Pの阿修羅925SP。
これは前日の釣行で、丸一日やった中で唯一のバスを釣らせてくれたジャークベイトです。
今回使用のゾディアス158ML-2は5フィート後半のショートロッドなので、陸っぱりに比べて数倍は身動きが取り辛いカヤック上でのロッド操作がかなりやり易く、トゥイッチとかジャークとかを必要とする操作系ルアーが大の苦手な私でも十分にアクションさせることができる優秀なロッドです。
実績のあるルアーに、そのルアーを最大限アクションさせることができるロッド。
この組み合わせで挑むと、
よしっ!まずは1匹!!
35cmに満たないバスですが、ブレイクの上を(前日の夜に晩酌しながらYouTubeを見て必至に一夜漬けで勉強した)ジャークキングさせていた最中、そのジャークとジャークに食ってくるという、なんとも嬉しい釣れ方をしてくれたナイスバスです。
これまでジャークなんて、陸っぱりも含めてほとんどやったことがなかったのでちゃんとルアーが動いてくれているか心配だったのですが、結果釣れたのでオッケーなのかな?
そこで確認のため、ギリギリ目視できる距離にキャストして阿修羅をジャークさせてみましたが、ロッドのチャッチャッチャッに合わせてルアーが左右にパンッパンッパンッ。
うん、YouTubeで見たルアーの水中映像と動きがそっくりだ!
慣れない私は教科書通りに3回ジャークを入れたら1~2秒のポーズを入れ、それを繰り返すのみですが良い感じに動きます。
やり込めばジャークの強さ、ポーズの長さなど分かってくるのかもしれませんが、今の私にはこれが精一杯。
しかしながら、これでその後も阿修羅925SPを投げ続ける自身が持てました。
しかしこの時点ですでにタイムアップまで1時間程度、釣りが上手い人であれば最初の1匹をヒントに魚の居場所を特定できたりするのでしょうが、そんな腕もなければ知恵もない私は陸っぱりで釣ったことがある別の場所を引き続き狙ってみることにしました。
ここからなんです。
そう、爆釣の時間が始まりました。
ジャークベイトで爆釣
1匹目を阿修羅925SPの軽快なジャークアクションで釣ることができた私は、この時点では正直「今日は1匹でも釣れたから良かったモード」だったのですが、その気の抜けた感じが良かったのかもしれません。
陸っぱりで良く釣れていたウィードが濃いシャロー帯のそのウィードの上っ面で、
まずは子バス。
これもジャークとジャークの間に食いました。
そして、
ドンッ!こいつななかなか良いサイズ!!
ジャスト40cmですね。
惜しい!ちょうど2ポンドなので約900g、キロフィッシュとはなりませんでした。
こいつもジャークとジャークの間で食ってきたのですが、ポーズ中には食いませんね。
これは活性が高いのか?
それともルアーのアクションが間違っているのか?
ジャークで寄せて、ポーズで食う。
そんな釣れ方をするものだとばかり思っていたのですが、そうじゃない場合もあるようです。
そしてこの魚の後に掛けたバスはカヤック際、ランディング間近でバラし。
その後、
豆バスを追加し、このすぐ後に1匹バラしました。
そうして迎えたタイムアップですが、ジャークベイトを使いだしてからの1時間でまさかの4キャッチ2バラしという、私らしからぬ釣果を叩き出してしまいました。
この日のまとめ
急にどうした自分!?
というほどの釣れっぷりでした。
カヤック上でのロッド操作(ジャーキング)に優れたゾディアス158ML-2。
そして釣れるジャークベイトがO.S.Pの阿修羅925SP。
この組み合わせだと、「ここには居るだろう」という場所で本当に釣れてしまう感じでした。
ただバレやすいんですね、ジャークベイトって。
ジャークとジャークの間で掛けてるからフックが刺さる場所が悪いのか、それともただそういう宿命を背負ったジャンルのルアーなのか。
阿修羅925の比較的小型サイズのミノーにも関わらず備えられた3フックという鬼掛け仕様は、バラしを減らすための設計なのかな?
今後、要検証です。
それと最後にお詫びを。
今回は普段では経験しないほど短時間でたくさんのバスを釣ることができたため、このブログ上で「釣りが上手くなった」とか「爆釣」とか大袈裟に書きましたが、正確に言うと、「たまたまパターンがはまった」だけだと考えられます。
上手い人からしたら「何言ってんだこいつ」状態でしょう。
すいませんね、浮かれてるんです!
しかし今回は、普段投げない苦手な操作系ルアーをちゃんとアクションさせて食わせましたし、私にしては数も釣りました。
巻きモノで釣った魚は「釣れた感」が強いですが、ルアーを動かして食わせた魚は「釣った感」がとても強く、それも相まって相当数のバスを釣ったような気持ちでいっぱいなのです。
これまでタダ巻きばかりでテクニカルなロッド操作を知らなかった私に「ジャーキング」という使い方を教えてくれた阿修羅925SPという釣れるルアー。
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はっきり言ってカヤックフィッシングでゾディアス158ML-2以外ではうまく扱える気がしませんが、逆に言えばゾディアスさえあれば「釣れるアクション」をつけることができます。
ロッドの張りが阿修羅925SPにちょうど良いのかな~。
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今回はタックルに助けられたかたちですが、これで扱える種類のルアーが増えました。
そのため、
「引き出しが増えた=魚を釣る可能性が上がった=釣りがうまくなった」
という方程式が、ギリギリ成り立たないわけでもないでしょう。
これまでは「ベイトフィッシュ感が強い見た目が好き」という不純な理由で持ってはいるがタックルボックスの中で眠らせていたミノーやジャークベイト達でしたが、はまればこれだけ釣れるんだということが判明した以上、今後投げない手はないですよね。
使い方によってはオールシーズン釣れるルアーらしいので、これからみっちり使い込んでいってみたいと思います。
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