トライブ11.5の艤装とインプレ 熊本でカヤックフィッシング

パーセプション トライブ11.5 インプレと艤装

パーセプションのシットオンカヤック「トライブ11.5」ですが、造りがシンプルなためにカヤック内部への浸水リスクが低く、また軽く頑丈であり、独自の本体と一体型のハンドル形状のおかげで持ち運びも楽々であり、価格も比較的安価なことと、全国のモンベルショップで取り扱いがあるため実際にさわることが出来るシットオンカヤックとして、非常に人気がありますね。

私も例に漏れず「本格的にカヤックフィッシングを始める」にあたり、最初に選んだのがこのトライブ11.5でした。決め手となったのが純正状態で「ハッチ」や「ロッドホルダー」が取り付けされておらず、本体にほとんど穴が開いていないという事。これによりカヤック本体内部への水の浸入リスクが軽減され、そのおかげで安心して沖に出ることが出来ると考えたのです。

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結果、買って大正解でした

11.5フィート(348cm)で本体重量24kgと非常に取り回しが良いサイズ感です。私は身長165cm/体重55kgの小柄な30代成人男性なのですが、こんなミニマムな私がトライブ11.5であればハイエースの屋根の上にカートップ出来ちゃうんですね。標準体型の方なら2m位の高さなら楽々持ち上げることができます。

トライブ11.5をハイエースにカートップした記事を書きましたのでこちらからご覧下さい。

非力な私がカヤックをハイエースに楽々カートップする方法

この本体と一体型のハンドルのおかげで握る手に力が入るんですね。

私が思うカヤックの選び方ですが、その最重要項目に「持ち運びが苦じゃない(楽な)サイズ感」というものがあります。これはカヤックを気軽に車に乗せて、尚且つ気軽に出艇場所まで持って行けるサイズ感である必要があるということです。

結局カヤックフィッシングをあんまりやらなくなる理由ってのが、「重い」とか「持ち運びが面倒」とかなんですよね。

出来るだけ沖に出たい気持ちから、なるべく長くて横幅があって安定性が高いカヤックを買おう!という理由でカヤックを選んじゃうと、平気で本体重量30kgとか超えちゃいます。そうなってくると気軽に持ち運べないでしょ?トライブ11.5の24kgがギリギリじゃないですかね。

カヤックフィッシングの良いとろろは「気軽」さだと思います。「今日は潮がいいから、ちょっと夕マヅメだけでも狙ってみるか」とか、「朝マヅメにちょこっとだけカヤック出して、それから仕事に行くか」とか、そういった気軽さがカヤックフィッシングの醍醐味ではないでしょうか。トライブ11.5はそういった意味で非常に優れたカヤックだと思います。安いカヤックなので、状況が許せばカートップしっ放しとかでも気になりませんしね。※高価なカヤックだと紫外線による劣化や盗難のリスクなどを気にしてそんなことできません。

トライブ11.5の艤装

私の艤装コンセプトは「シンプルイズベスト」です。ごちゃごちゃした艤装だと準備や片付けに時間が掛かるし、万が一沖で沈した際なんかに艤装が邪魔で再乗艇できないとか洒落になりませんしね。なるべく最低限の装備で最大限の機能性を持たせる艤装を行いましょう。

まずは全体を。フロントはこんな感じです。

ライムグリーンが爽やかですね。リアはこんな感じ。

股の間に1発、シートのすぐ後ろに2発、左舷後方に1発の計4発ロッドホルダーを装備しています。

カヤックに持ち込むロッドは出来れば1本、多くて2本なのですが、基本このシート直ぐ後ろのロッドホルダーに挿しておきます。このロッドホルダーにロッドを挿すと、リールの位置が高い位置くるので潮をかぶりにくく、リールを塩害から守ってくれる優しい設計となっております。

シート後方のロッドホルダーの艤装方法を別記事にアップしました。

トライブ11.5にScottyのトリプルロッドホルダーを装着!カヤック艤装

※昔はロッドも3~4本とか積んでいっていたのですが、現在はリップルフィッシャーのスナッパー64MLというカヤックフィッシングに最適なオールマイティー(何でも)ロッドを手に入れましたので、基本スナッパー1本で出艇することが多くなりました。

ジギング、タイラバ、キャスティングが全てストレス無くこなせるリップルフィッシャー Snapper 64MLのインプレはこちらの記事をご覧下さい。

リップルフィッシャー スナッパー 64ML RippleFisher Snapper のインプレ

左舷後方のロッドホルダーですが、ここは主にランディングネットを挿していました。といっても実は私、釣った魚はリリースしちゃう人間ですので、カヤックの上に魚をあげることなく海上でボガグリップとプライヤーを使ってリリースすることが多く、結局このロッドホルダーはあまり使いませんでした。使いやすいんですけどね。ちなみに真夏の出艇で飲料を入れる目的以外ではクーラーボックスも積んで行きません。

左舷後方のロッドホルダーの埋め込み部分です。出来るだけカヤック本体に穴を開ける艤装は避けたかったのですが、ここは盛大に穴を開けちゃいました。

この穴に市販のロケットランチャー型のロッドホルダー(メーカー不明。釣具のポ〇ント購入品)を、水道管に使う塩ビ管に合体させたものを挿入すると、先の画像のようなかたちになります。

ロッドの変わりにパドルを挿してみて、ロッド2本とランディングネットを積んだ様子を再現してみました。ロッド(パドル)もランディングネットも高い位置に来ていて格好良いですね。「艤装した!」って感じが溢れ出ています。

リアから見てもスタイリッシュですね。これはもう認識旗いらないんじゃないかってぐらいロッド(パドル)が高い位置に来てます。※認識旗は必ず装備して下さい。

ラストは股の間のロッドホルダーです。ここはスコッティのスピニングタックルでもベイトタックルでもどっちも装着可能なロッドホルダーの径が太いものを装着しています。更にエクステンションで若干高さを上げてます。マウントは本体にビス止めです。トライブの「アングラー仕様」を買うと最初からこんな感じのロッドホルダーが装着されているのですが、マウントの位置が若干シート側に来ますので、はっきり言って使いにくいです。アングラー仕様のロッドホルダー位置ですと、ジギングロッドとかタイラバロッドのようにグリップが長いロッドを挿すと、グリップエンドがパドリングする際に手に当たるし、下手したら自分のミゾオチあたりに突き刺さります。なので自分でマウントを取り付ける場合は画像の位置くらいちょっと前方に取り付けた方がちょうど良いです。

しかしこのロッドホルダー、実はあんまり使っていませんでした。釣りの間のちょこっとした移動時にここにロッドをちょい置きするつもりで取り付けたのですが、シート直ぐ後ろのロッドホルダーが使いやすい(抜き差し楽々)ためそっちばっかり使ってました。なのでこのロッドホルダーはエクステンションから上のホルダー部分のみを撤去し、代わりにホンデックス(魚探)を別マウントを使って装着していました。※画像を探したけどありませんでした。

あとはロッドホルダーじゃなくて、パドルホルダーです。※ちなみにパドルも別売りです。

この位置にスコッティのパドルをワンタッチで脱着できるホルダーをビス止めしてます。これも絶対にあったほうがいいです。パドルホルダーが無いと釣りをしている最中のパドルは股の上に置くことになるのですが、とても邪魔です。ちょこちょこ移動しながらキャスティングで狙う釣り方であればそれでも良いのですが、バーチカルな釣りをする時に特にパドルホルダーの恩恵を感じます。

あとシートは付属しないので、社外のデラックスシートを付けてました。ただカヤック本体がツルツル素材の為、シートの背もたれに体重をかけると座面が前方にずれるんですよね。それがストレスでしたので、

シートの裏に滑り止めの意味ととクッション性の向上を狙って、ホームセンターで買ったクッションシートを貼っていました。これはほんとにおすすめです。シートの座面がずれる症状が改善されたのはもちろん、長時間の釣行でもおしりが痛くなることもなくなりました。なるべく厚くてゴム質のシートを選びましょう。ホームセンターのクッションフロアが売ってあるコーナーにあると思います。

ちなみに貼るといっても、淵を何箇所か糸で縫っているだけなので簡単に出来ますよ。アップで見るとこんな感じです。

さあどうでしたか、パーセプションという歴史のあるカヤックメーカーが作るトライブ11.5というシットオンカヤックは。ただ現在(2017.03.02時点)、モンベルのカヤック販売ページで確認してみるとトライブ11.5は「トライブ11.5ハッチツキ」というモデルしかラインナップされていません。股の間に中型のハッチを標準装備にして、シートも固定のものが付いてくるという仕様で、定価が75000円(税抜)とちょっと高くなってしまいましたね。残念です。

ちょっと沖に出るだけでこんな魚がばんばん釣れちゃいます。

カヤックフィッシングって敷居が高そうだし、なんだかお金が掛かりそうだし。そんな方にはリーズナブルに買えるパーセプションのトライブがおすすめです。あと陸っぱりに比べたら全くタックルやルアーにお金を使わなくて良くなるので、同じ魚の数を釣ろうと思ったら結局はカヤックを買ったほうが安く上がると私は考えております。

※根掛かりしてもほぼ回収できるのでルアーは無くならないし、キャスティングの飛距離なんかも関係なくなるので安いタックルでも十分釣りになります。

陸っぱりに比べたら異次元の釣果が待ってますよ。

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