まずは初代タトゥーラTWの話から。
私は以前、ソルトのカヤックフィッシング用として初代タトゥーラを所有していたことがあるのですが、当時のタトゥーラはその剛性と引き換えに自重が重く、そしてボディが大きく、その割には特に大物対応ではありませんと言わんばかりの少ないライン糸巻き量でした。
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初代タトゥーラ103の糸巻き量は14lb-100m、16lb-85mというなんとも普通な数字なので、ソルトや太糸を必要とする釣りにはちょっと物足りません。
それが2017年になってタトゥーラ100という番手が追加され、ラインキャパが16lb-100mと深溝化されたのですが、これぐらいあれば普通のバス釣り以外にもビッグベイト用だったり、ソルトのロックフィッシュとかシーバス用としても使いやすいでしょうし、最初からこの番手があったなら私も特に不満を感じることはなかったと思います。
当時は目新しかったパカパカしないTWSに加え、「タフさ」を売りにしたコンセプト自体はとても気に入っていたんですけどね。
そんな理由からタトゥーラ103はすぐに手放し、その後はアブの13レボ ビッグシューターコンパクトがソルトのカヤックフィッシング用リールとして長いこと鎮座することになります。
ビッグシューターコンパクトはフルメタルボディで剛性が高く、名前の通り超コンパクトなサイズ感にも関わらず20lb-100mという驚異の糸巻き量で、ソルトのジギングや鯛ラバなどのバーチカルゲームでもガンガン使えるタフっぷりです。
最近ではガクッと行く回数が減ったオフショアの釣りですが、それでも年に数回は機会があるため、未だ手放すことができないのがこのビッグシューターコンパクト。
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ほんと、良いリールです。
っと、ここで話をタトゥーラに戻しましょう。
元々US DAIWA(アメリカのダイワ)で限定販売されていたタトゥーラCTとタトゥーラCTタイプRでしたが、それが去年(2016年)になって、タイプR版のみ日本でも正規販売が開始されましたね。
初代タトゥーラが重いしデカい割にはラインをあまり巻けないリールだったため、派生モデルであるタトゥーラCTタイプRに対してもあまり良いイメージを持っていなかった私は、発売開始当時は全くと言って良いほど注目していなかったリールでした。
それが最近になり、急にやってみたくなったヘビキャロというバス釣りの仕掛け用に、どのリールを買おうかといくつかのリールを比較検討していく中で、どうも「ヘビキャロにはタトゥーラCTタイプRがちょうど良さそうだ」と考えるようになりました。
そして発売から随分時間が経った2017年の後半になって実際に購入してみたのですが、これが一度陸っぱりのバス釣りで使ってみると、「なにこれ!安いけどカッチリしてて、巻きもかなり滑らかだし飛距離も十分。コンパクトボディのおかげで手が小さくてもしっかりパーミングできるし、ハンドルは純正で90mmのパワーハンドルだからガンガン巻けるし、それにハンドルノブは上位機種のスティーズA TWと同じ形じゃん!ラインキャパも16lb-100mだから超遠投の釣りにもピッタリ!!」という、良い意味で期待を大きく裏切られた、なんとも素晴しい使用感を感じることができたのでした。
どんなリールと比較検討したのか、ファーストインプレッションはどうだったのか、それは以前書いた上のブログを是非ご覧ください。
ではここから、タトゥーラCTタイプRを詳しく見ていきましょう。
まずはスペックから
箱のスペック表記はオール英語。
そっか、箱はUSダイワのまんまなんですね。
あれっ、16lb-100m巻きだと思って買ったリールが、なんと16lb-90mではありませんか!
っというのはどうも、USAのフロロラインは日本のものより太いためこの表記なんだとか。
ちゃんと日本ダイワの公式HPには16lb-100mの記載があったので安心しました。
それでは気になるスペックを。
タトゥーラ CT TYPE-R 100XSL
- 巻取り長さ:86cm
- ギヤー比:8.1
- 自重:205g
- 最大ドラグ力:6kg
- 標準糸巻量14lb:115m
- 標準糸巻量16lb:100m
- ボールベアリング:7
- ローラーベアリング:1
- Φ34mm超々ジュラルミンスプール
- ZAIONスタードラグ
- ダイナリジッドボディ
- UTD(アルティメットトーナメントドラグ)
- 90mmクランクハンドル&I型ノブ
- マグフォースZ
- 大口径ギア
- ソルト対応
今回購入したのはエキストラハイギアです。
これはヘビキャロでの超遠投からの素早い回収を想定してのこと。
ソルト対応ということで、ロックフィッシュでも使えるだろうというチョイスでもあります。
最大ドラグ力の6kgは、ブラックバスにはオーバースペックだと言えるでしょう。
ダイワのパワー系ベイトリールのフラッグシップモデルである、
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Z2020と同じドラグ力です。
自重も無印タトゥーラに比べると15g軽量化されていますね。
数字にすると驚くほどでもないですが、CT(コンパクト)の名前通り横幅がかなりスリムになったことで得られるパーミング性の高さから、数値以上に軽く感じることができます。
Φ34mmのスプールは、ジリオンやタトゥーラHDのような対遠投に性能を全振りしたΦ36mmスプールと違い、軽量ルアー~重たいルアー、またはピッチングからフルキャストまでを器用にこなしてくれるオールマイティーなスプール径です。
ただ、SVブレーキでもなければ軽量なG1ジェラルミンスプールでもないため、軽量ルアーへの対応に過度な期待は禁物です。
あくまでバス釣りにおいて、一般的にベイトリールで投げるルアー(1/4oz~)に対して高次元で対応してくれる、良い意味で「普通のベイトリール」です。
お次は外観を
まず目を引くのが、ブラックベースのボディに映える深紅のフロントプレート。
その赤さは「赤い彗星」もしくは「フェラーリレッド」を彷彿とさせるほどの赤さ加減。
ネットでの評判を見ると、あまりよろしくないようですね。
O.S.P代表であり世界のT.NAMIKIである並木さんモデルのスティーズLTDにそっくりですし、品の良い漆塗りの食器みたいな和の雰囲気も感じますし、
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私は好きなんですけどね~。
しかしながらハンドルリテーナーはダイワ特有のエキストラハイギアを表すパープルでした。
ブレーキ調整ダイヤルもギア比に合わせて色が変わるようで、ここもXSならではのパープル。
ターンアラウンド式のTWS部分はなんとシルバー!
スティーズSV TWも、スティーズA TWも、ジリオンSV TWも、ジリオンTWも、タトゥーラSV TWも、無印タトゥーラTWも全部ゴールドなのに、タトゥーラCTのみここはシルバー。
これはUS版ならではのカラーリングか、日本人とアメリカ人の美的感覚の違いなのでしょう。
クラッチはパッと見メタルパーツに見えますが、完全なプラスチック。
これは無印タトゥーラも一緒ですよね。
スタードラグにはアルティメットトーナメントドラグの文字。
そしてこのスタードラグは、ダイワが「金属を凌駕する」とまで言う、高密度カーボン素材であるザイオン製です。
無印タトゥーラより、少しでも軽量化しようという意思の表れなのでしょう。
正式名称「TATULA CT TYPE-R 100XSL」に対し、ボディに記載の品番表記は「TATULA-R CT 100XSL」と、文字バランスに配慮してか若干順番が入れ替わっています。
ネットで見ると決して評判が良いとは言えないこの平型ハンドルノブですが、私は結構好きなんですけどね。
これは同じノブ形状のスティーズA TWでシーバスを釣った時に分かったのですが、かなりしっかり掴めて力強くハンドルを巻くことができます。
スプール重量を量ってみた
スプール重量と言っておきながら、まずは本体自重を量ってみます。
するとあれっ、カタログスペック205gに対しなんと2.7gも重たいじゃありませんか。
これはグリスやオイルの量の問題なのでしょうか。
まぁリーズナブルなリールですし、ここは許容範囲内ということにしておきましょう。
そしてスプールを取り外すため、ブレーキ調整ダイヤルの中心にあるネジを10円玉などを使用し反時計回りに回して緩めます。
すると無事スプールの取り外しが完了。
タトゥーラは、ジリオンやスティーズなどと違いスプールに長い軸が取り付いています。
上位機種はこのシャフトを無くすことでスプール重量を減らし、回転性能を上げています。
以前量ったスティーズSV TWの軸がないスプールの重量は11.6gでしたよね。
ではタトゥーラCTタイプRのスプール重量はというと、
15.1gと、やはりそんなに軽くはない。
しかし、初代の無印タトゥーラのスプール重量は18.2gだというネットの記事を発見しましたので、それに比べるとCTになってスプール幅がナロー化された分、十分軽くなったと言えるでしょう。
ラインを巻いてみる
とりあえず家に余っていたフロロカーボン20lbをスプールにパンパンに巻いてみました。
おそらく80m程度巻けたのかなと思っております。
タトゥーラCTタイプRのスプールはブランキング加工が施されているので、巻きはじめはその穴からラインの先端を通し、
中心の軸にユニノットで結んでおくと、スプール上にラインの結びコブができずにスッキリと巻くことができますので、これはおすすめです。
20lbフロロカーボンをパンパンに巻いたスプール重量は16.3g増。
ピッタリ80mのラインが巻かれているとすれば、16.3g÷80m=0.20375gとなりますので、20lbフロロカーボンライン1mの自重は約0.2gであると考えることができます。
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ちなみに巻いたラインの銘柄は、信頼と実績のシーガー R18フロロリミテッドです。
当然ですがラインを巻いた分、本体重量も増加しております。
最近リールにこんなパンパンにラインを巻くことがなかったので、バックラッシュしないのかどうかが心配ではありますが、そこはダイワのマグフォースZに身を委ねるとしましょう。
タトゥーラCTタイプRのまとめとパーツリスト
タトゥーラCTタイプRは本当に良いリールです。
何が良いかって?
突出して「これ!」といったものは特にありませんが、ひとつ言えるのはコストに対してパフォーマンスが非常に高いこと。
そう、「コスパが最高」なのです。
ソルト対応で剛性が高くて糸巻き量も多い。
巻き心地は軽く滑らかで、陸っぱりでの飛距離も十分。
エントリーモデルちょい上程度の実売価格にも関わらず、ダイワの技術(TWSやUTD、マグフォースZやザイオンなど)が惜しむことなく注ぎ込まれており、日本より先にバス釣りの本場アメリカで実践投入されたのは確かな実力に裏付けられたものだったのでしょう。
正直、メーカー希望価格での購入となればちょっと物足りないかもしれませんが、ネットで探すと、稀に異常に安いものを見付けることができます。
(というか私が購入を決めたきっかけが、相当安いものを発見したからでした。)
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「3フィンガーでパーミングしたままフルキャストすると、人差し指の腹がブレーキ調整ダイヤルに触れて勝手にブレーキを緩める側に回してしまう」という部分以外、まさにお値段以上の使用感を得られる良いリールですよ、タトゥーラCTタイプRは。
ただ!
以前書いた記事でもちょっと触れましたがこのリール、あまり売れてないのかな?
それともダイワ自体が販売にあまり力を入れていないのかな?
ネット上でのインプレ記事も多くなく、加えてそれ以上に気になったのが、ダイワの釣具のパーツ検索を担うスポーツライフプラネッツのサイトを見てみても、
引用元:スポーツライフプラネッツ
どこにもタトゥーラCTタイプRの文字が見当たらないのです。
USダイワのリールが日本のダイワで修理対象外なためパーツリストが無いのは分かるのですが、去年から日本のダイワで正規販売を行っているわけなので、パーツリストが見れるのが当たり前なんじゃないかと思うんですけどね、その辺どうなのでしょう。
そこで自身への備忘録として、購入時に付属していたパーツリストを載せておきます。
タトゥーラCTタイプR パーツリスト
引用元:TATULA CT TYPE-R 100XSL パーツリスト
これでいつ交換部品が欲しくなっても安心です!
って、ダイワがパーツリストの公開もしていないリールの部品販売なんてやってくれるのか、ちょっと不安ではありますけどね。
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