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錆びないナイフのすすめ!魚釣りやダイビングに
魚釣りが趣味であれば、必ず1本はフィッシングナイフを持っておきましょう。
ナイフがあれば釣った魚を新鮮に持ち帰るために素早く絞めることができるし、その場でさっとさばいて刺身で食べたりすることもできます。
釣り場で餌を細かくカットするのにも使えますし、ラインカッター(ハサミ)が紛失した場合は代用品にもなりますね。
険しいフィールドに釣りに行くことが多い人は、(できれば何もない方が良いのですが)万が一の事態に備えて、お守りとして持っておくのも良いでしょう。
ダイビングにもナイフは必須ですね。
水中で放置された漁網やロープ、または海藻などが思いがけないところで体に絡まってしまった場合、携帯したナイフで切断して脱出する必要があります。
ステンレスのナイフは錆びる
ただフィッシングナイフには、使っているうちに‘‘刃が錆びる‘‘という問題がつきまといます。
ステンレス鋼は、表面に不動態皮膜という薄いバリアーをまとっていて、非常に‘‘錆に強い‘‘金属ではありますが、塩素イオン等を含む環境が苦手なので、海水に浸かることでやがてはその被膜が破壊され、その部分から錆が発生してしまいます。
それと塩素系の洗剤(ハイター等)で繰り返し洗ってしまい、表面のバリヤーを破壊してしまうことも錆びる原因のひとつです。
私もこれまでにいくつかのステンレス製ナイフを所有してきましたが、総じていつの間にか錆びてしまい、衛生的によろしくない状態になってしまいました。
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こんな‘‘サビに強いフッ素加工済ステンレス製ブレード‘‘を備えたナイフでも、海水に浸かったらすぐに洗って乾燥させてできれば薄く油を塗っておく、といったメンテナンスを少しでも怠ると、残念ながらすぐに使い物にならなくなります。
そんな時はどうすれば良いのか?
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そうなんです、刃を研ぐ(錆びた部分を薄く削る)んです。しかし、これがまたちょっとした技術を必要とするのと、とにかく時間が掛かって面倒なんですね~。
ルアーのフックも使っているうちにやがて錆びますが、ただそれは交換すればいいだけの話。ナイフは安くても1000円~なので、そんなにぽんぽんとは買い替えることができません。
どこかに錆びないナイフはないものか?一生モノのナイフは何処に?錆びたナイフを見る度に、常々そう考えておりました。
得意のネットサーフィンで調べてみると、世の中には凄いナイフがあるんですね。物は試し、ということでとりあえず購入します。
G.SAKAIのサビナイフはほぼ錆びない
この画像のナイフですが実はこれ、2017年5月7日に海で釣った魚を絞めたあと、洗剤で洗わずにキッチンペーパーで汚れを拭き取っただけのものを、本日(2017年6月28日)まで放置していたものになります。
関連記事:Fishmanブリスト5.10LHでオフショアのジギング&鯛ラバは可能か?
この記事の釣行で使ったままのものですが、マジで凄くないですか!?塩水と魚の血が付着したにも関わらず、その後約50日間も洗われずにいたナイフが全く錆びておりません!
実験的な意味でわざと洗わずにいたのですが、驚愕の結果となりました。
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そして気になるこのナイフの正体はこちら、Gサカイのサビナイフ2です。
サビナイフはH-1鋼という鋼材で作られており、炭素を含まないので錆びないのだそうです。
H-1ブレードを海水と同程度(3.5‰)の塩水に浸し、1本はそのまま水中で1週間放置し、もう1本は24時間塩水に浸した後、空気中に1週間晒して錆の有無を確認したところ、両方のブレードで錆びは見られませんでした。
そのうえ刃は強靭で切れ味鋭く刃持ちも抜群、その他ネジなどに使用している素材もすべて18-8ステンレス材を使用しているため錆びる心配がないとのこと。
厳密に言えばやはり金属なので錆は発生するそうですが、色んな方のインプレブログ等を見てみると、どうもブレードの刻印周辺に薄っすらとサビが発生する程度らしいので、ほぼ錆びないと言っても差し支えがないでしょう。
BOZLES ナイフ MURAMASA
今回ご紹介のナイフはG.サカイのサビナイフ2なのですが実はこれ、BOZLES(ボーズレス)がMURAMASA(ムラマサ)として販売していたナイフになります。
結局は同じものなのですが、コラボ?OEM?別注?そんな感じです。
これを購入した時期は本当に魚が釣れていなくて、藁にもすがる思いで「ボーズレス=ボウズじゃない=釣れる」ということで、お守り的な意味を込めてボーズレスの方を購入しました。
気になる自重はケース込みで152gと超軽量。
関連記事:スティーズSV TWは本当にバックラッシュしなかった!飛距離インプレ
ダイワの軽量ベイトリールのフラッグシップモデル、‘‘スティーズSV TW‘‘よりも軽いです。
これなら持ち運びも苦になりませんね。
全長は20cm、刃渡りは9cmと比較的コンパクトで携帯しやすいサイズ感です。
気をつけないといけない銃刀法
釣り人がフィッシングナイフを携帯する上で、気をつけないといけない法律に「銃砲刀剣類所持等取締法(銃刀法)」というものがあります。
まあ有名な法律なので、知らない人の方が少ないでしょうがおさらいです。
銃刀法では、「刃体の長さが6cmをこえる刃物について、何人も業務その他正当な理由による場合を除いては、これを携帯してはならない。」とされています。
今回ご紹介のサビナイフ2の刃体の長さは9cmなので、これだと持ち運びできないのか?
ご安心ください、大丈夫です。
刃物の携帯について、「魚釣りでの使用を目的としている」場合、これは正当な理由として認められていますので問題のない行為となります。
逆に言うと、車に他の釣具は積んでいないのに、ナイフだけ載せてあったら「釣りに使うつもり」だと言っても認められず、違反とみなされる可能性が高いでしょう。
あと、法の中で言う「携帯」というのが、「自宅又は居室以外の場所で刃物を手に持ち、あるいは身体に帯びる等して、これを直ちに使用し得る状態で身辺に置くことをいい、かつ、その状態が多少継続すること」とされていますので、「ナイフを手に持っている」状態や「ナイフのケースを腰に装着しておく」行為も違反となる可能性が高いので、必ずタックルボックスやクーラーボックスに収納しておくようにしましょう。
まとめ
ナイフは釣りやダイビングだけでなく、アウトドア全般で重宝するアイテムです。
安価なものでも使用毎にメンテナンスをしっかり行い、錆が出てきたら砥石で研いで大事に使っていく。というのもいいですが、ナイフ1本に対してそんなに手間をかける余裕があるのであれば、できればロッドやリールのメンテナンスにもっと時間を使いたいのが釣り人というものです。
釣具量販店でよく見かけるステンレス製のフィッシングナイフと比べると若干高価ではありますが、メンテナンスが楽だし、それでいてほぼ錆びないので衛生的にも優れています。
切れ味を持続させるために研ぐ行為は必要ですが、それでもGサカイのサビナイフは‘‘一生モノのフィッシングナイフ‘‘だといえるでしょう。
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