あと3cmグリップが長ければ、ダブルハンドでのキャストがやり易くなるのに、、、。
グリップエンドがあと3cm長ければ、大物とのファイト時にロッドを脇に挟むことができて、もっと楽に魚とやりとりすることができるのに、、、。
あと3センチ、、、。
みなさん、そんな経験はございませんでしょうか?
私は過去にあったんですよね、たった3センチですが「ロッドのグリップあとちょっと長ければな~」と思う瞬間が。
夜な夜なパソコンの画像フォルダを整理していたら、本ブログを書き始めるより随分前に施したロッドカスタムの様子を写した写真がいくらか見付かったため、せっかくなのでちょこっと紹介させてください。
バスロッドでカヤックフィッシングがやりたかった
ロッドのグリップをたった3cm延長してなんか意味あんの?
っと、それまでロッドのグリップ長なんかを特に気にしてこなかった私ですが、あるロッドとの出会いが自作グリップカスタムを施すきっかけとなります。
それが、アブガルシアの「ホーネット デビルスナイパー HDC-641MG」という、なんとも厨二な響きの名を冠したグラスコンポジットロッドでした。
もうかなり古いロッドですが、グラスコンポジットにしてはハリがありシャープな振り心地で尚且つ軽く、3/8~3/4oz表記にしてはそれより軽いルアーも重いルアーも難なく投げこなしてくれる、とても優等生なひと振りです。
主に鯰のルアー釣りで愛用していましたが、これがまたソルトのカヤックフィッシングでも非常に扱いやすいという、なんとも高い汎用性を兼ね備え、そして安いわりには何でもいけちゃう、まさに「結構何でもいけるロッド」だったのです。
と言っても今は売り払ってしまって手元には無く、現在デビルスナイパーのポジションには、
フィッシュマンのブリスト5.10LHが鎮座しており、これも相当な「何でもいけるロッド」と化しております。
![]() |
そんな「結構何でもいけちゃうデビルスナイパー」なのですが、本当に何でもいけちゃいすぎて、ノーマル状態でカヤックフィッシングにバンバン使っていたのですが、その中で釣った大型のロックフィッシュとのやりとり中にちょっと辛い思いをしました。
それが、
リアグリップの短さからくる「グリップエンドを脇に挟めいない」といった辛さ。
そもそもがバスロッドなので、ロッド側からすれば「そんなこと知ったこっちゃない」のでしょうが、本当にあとちょっとなのですよ、グリップの長さが。
カヤックフィッシングをメインに考えると、グリップをあと5cmも長くすればしっかりと脇に挟めるようになるが、そうすると陸っぱりの鯰釣りでのキャストがやりにくくなる。
3cm程度であればギリギリ脇に挟めるしキャストの邪魔にもならないだろうな~。
なんて思っていました。
先日行ったバスロッドでのオフショアゲームでも、何度「グリップがもう少し長ければ」と思ったことか。
バスロッドでカヤックフィッシングを快適に行いたい場合、もうちょっとだけグリップエンドが長くなると、色々と捗るような気がしてならなかったのです。
ロッドの自作カスタムをやってみた
たった3cm延長するだけなので格安に済ませたいという理由から、とりあえず自分でグリップをカスタムしてみることにしました。
そこで購入したのが、ロッドビルディングパーツの大型デパートことジャストエース(株式会社ファイブコア)のアルミエンドキャップ(税別900円)なるカスタムパーツ。
この色合いがデビルスナイパーの装飾パーツとほぼ同じ色合いだったことが決め手でした。
他にも同じ素材形状で黒やブルーやゴールドやシルバーや、
![]() |
素材違いでEVA×コルクなんてものもあり、好みのデザインに合わせて選び放題です。
それではサクサクいってみましょう。
ちょっと写真がブレブレですが、まずは純正のグリップエンド部品をプライヤーで挟んでグリィィィィィィを回してやると、
無事取れて、ブランクスのエンド部分が現れました。
現れたブランクスの内径を計ると8.8mm程。
そこで「折れて使わないけど捨てるのが勿体無くて何となく捨てずに取っておいたロッド」から、ブランクス内径にちょうど良さそうな部分を5cmほど切り出し、
とりあえず仮差ししててみて、ピッタリくればオッケー。
グリップエンド側の内径は12mmなので、これぐらいスカスカですよね。
そこで、「半端に余ったけど捨てるのが勿体無くて取っておいたは良いもののイマイチ使い道がなかったPEラインの残り」を、切り出したカーボンパイプ(折れたロッドのブランクス)にぐるぐる巻きつけて太さを合わせました。
そうしたらカーボンパイプにボンドを塗りたくり、
デビルスナイパー側にズプゥリ!
グリップエンドをズプゥリ!
そしてボンドが乾けば完成です。
っと言いたいところですが、今回使用した「ウルトラ多用途ボンド S.U」は失敗でした。
ラベルに「ソフト」の記載がある通り、このボンドは乾いたあともグニグニとした弾力が残り、カッチリとは固まってくれなかったのです。
そのため一度接着したものを無理やり引っこ抜き、
![]() |
結局、再度エポキシ系接着剤でやり直したので2度手間となってしまいました。
そんなこんなを経て完成した「ニューデビルスナイパー」ですが、かなり良い感じです!
純正のエンドキャップは高さが1cm、今回取り替えたエンドキャップは高さが4cm。
差し引くと、ちょうど3cmのグリップ延長ができました。
全体的に赤みを帯びたデビルスナイパーに真っ赤なグリップエンドは良く映えます。
「おしゃれは足元から」という言葉がぴったりではないでしょうか。
グリップ延長のまとめ
いや~我ながら懐かしいロッドでした。
このカスタムのあと結構カヤックフィッシングで魚を釣ったと思うのですが、残念ながらそれらの写真が残っていませんでした。
ちなみに古風な背景は熊本地震で倒壊した「元我が家」ですね。
カヤックフィッシングでは本気のジギングロッドや鯛ラバロッドだと、長過ぎるグリップが色んなところに引っ掛かって取り回しが悪く、かなり使い辛いです。
そのためバスロッド+あとちょっと(今回は3cm)程度がキャストがし易く、バーチカルな釣りではロッドをギリギリ脇に挟めるしで、非常に使いやすいグリップ長さとなります。
ソルトのボートキャスティングロッドでもいいんですけどね。
![]() |
スピニングはこんな感じのものを使っていましたし。
今回は家に余っていた材料をフル活用し、新たに購入した部材はなんとグリップエンドパーツのみ!
簡単かつ安価にグリップを延長することができました。
その恩恵として大物とのファイトがやり易くなるだなんてこれは釣果UP間違いないでしょう。
何でもトライしてみるもんですね。
↑ブログランキング参加中です。