なんということでしょう。
先日の釣行の際、私の持つバス釣りルアーの中で、1、2を争うほどよく釣れるルアーの内部に浸水を見付けてしまいました。
なんてこったい、、、高かったのに、、、。
ハードルアーはモノによりますが1個2000円前後しますからね。
とても高価です。
しかしこのルアーで20匹以上の魚は釣っていますから、1匹=100円で釣れたと思えば安いものか?とも考えることができます。
もし釣りの最中に魚釣りの神様が現れて「1匹100円で釣れせてあげるよ」なんて言われた日には、釣りが下手な私は払うことを一切躊躇わない金額設定です。
なんだ、もう元は取ってくれていたんだね。
浸水したルアーは捨てて、新たに同じルアーを買い直すか。
、、、。
でも待てよ。
このルアーで40匹釣れば1匹50円だし、100匹釣れば1匹20円の計算です。
釣れば釣るほど1匹あたりの単価が下がり、ルアーの費用対効果はうなぎ上りになります。
そうなると簡単に捨てるのは勿体無い気がしてきました。
そこでネットで浸水したルアーの直し方を調べてみたのですが、結構「簡単にできます」と書いてあるものが多い!
これはやらない手はありません。
ということで、今回は内部に水が溜まったルアーの修理をやってみたいと思います。
ドナーはステルスペッパー90S
今回浸水を確認したルアーは、ティムコのステルスペッパー90S クリアPヘッド。
キャスト後1~2秒沈めてデッドスローに巻くだけで本当によく釣れる、私を含めたバス釣り初心者にとって非常にありがたいルアーです。
特に春バス(とブルーギル)に効く気がしてとても気に入っているのですが、先日の釣行でちょっと投げていた時になんだかルアーの動きに違和感を感じたためよく見てみると、
悲しいことに、内部に結構な量の水が溜まっていました。
クリアボディなので浸水の程度の確認は容易だったですが、目立つヒビなどが特になく、浸水の原因がよく分かりません。
そこでネットで調べると「外傷が無い場合はフックのアイ付近からの浸水が濃厚」とありましたので、その辺から水が入ったのでしょうか。
お気に入りのルアーなので、ただただ悲しい気持ちでいっぱいです。
浸水したルアーの水抜き 初級編
浸水したルアーを現役復帰させるため、まずは溜まった水を抜く作業を行います。
ネット上で見付けた方法の中で一番簡単そうだったのが、「ルアーをドライヤーで暖めると、内部の空気が膨張して溜まった水が浸入箇所から出てくる」というもの。
なんと簡単なことでしょう。
しかも浸水の原因箇所も同時に発見することができるなんて、一石二鳥じゃないですか。
と、すぐに実行しましたが、いくら暖めても全く水が出てこない、、、。
試しに、浸水の原因であると思われるフックのアイヒートンを緩めて(上の画像の状態)からルアーを暖めてみても、全く水が出てくる気配はありません。
ネットに書いてあったことは嘘なの?
浸水したルアーの水抜き 中級編
新品で買ったお気に入りのルアー。
これまでに沢山の魚をプレゼントしてくれたし、これからもずっと投げ続けるつもり。
そんなルアーにドリルで穴を開けるなんて、、、。
というのも、これもネットで調べた浸水したルアーの水抜き方法です。
ええ~い、いったれぇぇぇ!
ギャギャギャギャギャギャギャー。
orz、、、。
とうとうお気に入りのルアーに穴を開けてしまいました。
しかしこれは、このルアーを今後も末永く使っていくために必要な作業。
そう思うことでいくらか気持ちが落ち着きます。
ギャーカンツウゥゥゥゥゥゥゥ。
はい、貫通させました。
ネットでは腹下あたりに1箇所の穴を開ける方が多かったのですが、腹下だとルアー製作時の張り合わせ部分なので強度面が心配でしたし、側面1箇所だと左右のバランスが悪くなるような気がして、なんとなく左右の同じ位置に穴を開けることにした次第です。
そして穴を開けたルアーを洗面所に移動させ、
ドライヤーで暖めると今回は無事、中に溜まった水が開けた穴からガンガン抜けてきました。
画像では分かりにくいですが、腹に書かれた「STE」の真下辺りが穴開け箇所です。
よく見てもらうと、水がプクっと出てきているのが見て取れると思います。
良かった~、お気に入りのルアーにドリルの刃をあてたことに意味がありました。
5分ほど作業を続けると、目視では内部の水がほぼ抜けたように見えます。
が、
念のため、天気の良い日にベランダで乾かす作業を1週間ほど行いました。
ネットでは「密閉した容器に100均の乾燥剤と一緒に入れてしばらく放置するといい」とありましたが、今回はなんとなく乾燥剤を買うお金を抑えたくて自然の力に頼りました。
今のように空気が乾燥した冬の間はこれで十分でしょう。
湿気の多い夏などはおとなしく乾燥剤を買った方がいいかもしれません。
穴を開けたルアーの修理
一丁前に修理とか補修とか書いてますが、ここからはとても簡単です。
まずは、
みんな大好きダイソーで売ってある2液性エポキシ接着剤と、瞬間接着剤を用意します。
※今回は、以前なんとなく買ったはいいが使い方がよく分からず放置していたウレタンコーティングフィニッシャーEXを使用しましたが、ネットで見る限り瞬間接着剤で十分なようです。
はじめにフロントのアイヒートンを一旦取り外し、その穴によく混ぜたエポキシ接着剤を爪楊枝の先端で押し込めるだけ押し込んで、再度ヒートンをねじ込みます。
そうしたら、リアのヒートンも同様に一旦取り外してエポキシ処置。
あとは水抜きのためにドリルで開けた穴を、爪楊枝の先端を駆使してエポキシ接着剤で塞ぎ、
接着剤の乾燥を確認後、瞬間接着剤(今回はウレタンコーティングフィニッシャー)で補修箇所と怪しい部分をコーティングしてやれば完成です。
今回は水の浸入箇所が不明だったため、フックのアイや上の画像のルアーの左右の張り合わせ部分も丁寧にコーティングしておきました。
これでバッチリでしょう。
浸水したルアーの補修まとめ
これまでルアーの補修なんてやったことなかったド素人が、ネット上の情報を頼りにどうにか補修してみたお気に入りのルアーですが、後日行った試し投げでは無事、再浸水は起きませんでした。
I字形ルアーはバランスが大事だと思うのですが、デッドスローで引いても体勢を崩すようなことも一切無し。
よし、これで今後も浸水したルアーを捨てずに済むぞ!
今回の作業が成功したことで、とても自信がつきました。
しかし気になるのは、エポキシと瞬間接着剤(今回はウレタンフィニッシャー)の耐久性と経年劣化具合です。
エポキシ接着剤は100均のものではなく、耐久性を謳っている高級品を使用した方がいいのか?
コーティング用の瞬間接着剤は、マメに塗りなおした方がいいのか?
そもそも補修したルアーにデカイ魚が掛かった場合、耐えることができるのか?
この辺は補修したルアーを使い倒してみないと見えてこない部分ですね。
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メーカーHPには載っていても、楽天でステルスペッパー90Sを検索しても見付かりませんでした。
品薄なのかな?
お気に入りのルアーでもいつかは廃盤になるでしょうから、長く使っていくためには簡単な修理ぐらいは自分でできると良いですね。
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補修剤も専用のものになると「衝撃に強い」など記載があるため、本気で修理したい場合は金額的にもルアー1個分程度なので、こういったものを選択した方がいいかもしれません。
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