つい先日から、カヤックフィッシングにおいての「アンカートローリーシステム」という艤装について、真剣に取り組んでおります。
ただ正確には、カヤックでのバス釣りにおいて、となります。
このブログ《カヤックバスフィッシング!アンカートロリーシステムのロープ位置について》でも書きましたが、海の釣りと違って、バス釣りではピンポイントをうまく攻めることが即釣果UPに繋がるため、アンカーを上手に使えれば、もっと釣れるようになるのは火を見るよりも明らかなのです。
そこで最近は、ちょっとでも時間があれば「使いやすいアンカートローリーシステム」をテーマにあれこれと試している最中なのですが、とりあえずの使用感を確かめるため、一旦実釣でのインプレをしてみることに。
そうするとどうでしょう、そこには驚きの結果が待ち受けていました。
先に書きますが、私の無駄に長いわりには報われてこなかった釣り人生の中で、最高とも言える釣果を叩き出すことができてしまったのです。
そう、超爆釣したんです。
カヤックバスフィッシングで、これまであまり使ってこなかったアンカートローリーシステムをうまく使うだけで、びっくりするぐらいめちゃくちゃ釣れました。
これまでアンカーを打たずに釣りを展開してきたことを、とても後悔したほど。
まじでそれぐらい釣れました。
もし今、カヤックバスフィッシングはやっているけどアンカーなんて使ってないよ~、って人が居ましたら、騙されたと思って一度、アンカーを打って釣りを展開してみてください。
そこにはきっと、夢のような釣果が待っているはずです。
なんて若干言い過ぎな感はありますが、アンカーのおかげで魚の居る場所に留まって狙えるということは、これまでカヤックフィッシングでは獲れなかった(獲りにくかった)魚が獲れるようになる、ということが実際に判明したのです。
そこで今回は、なぜ獲れなかった魚が獲れるようになるのか?を書いてみたいと思います。
この日の状況
12月17日(日) 下江津湖カヤック釣行
この日は、昼過ぎから5mの風の予報でした。
上の画像は風が強い時間帯に撮影したものですが、普段は穏やかな江津湖の水面がざぶざぶと波立っております。
変わって午前中はほぼ無風。
うん、午前中の水面はまるで鏡のようですね。
最高気温は1桁後半でしたが、強い北風も相まって体感温度は相当低かったと思います。
できれば風の吹かない午前中にサクッと釣って納竿にしたかったのですが、魚影の濃いエリアでは、もはや下江津湖の代名詞とも言えるレガッタの練習が行われており、近付くことすらままなりませんでした。
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ちなみに、レガッタとはこういうものです。
しかし、その練習がAMで終わることはここ最近のカヤックフィッシング中に確認済み。
このブログ《ジャークベイト開眼!ゾディアス×阿修羅925で急に釣りが上手くなった話》の釣行でも、午後に入ってレガッタの集団が去った後のエリアで結構な数を釣りました。
そんなこともあり、やはり勝負は午後からになるのだろうと覚悟を決めます。
カヤックフィッシングには強過ぎる5mという風の中で、アンカーを打つことでカヤックがどれだけ風に流されずに耐えることができるでしょうか。
まぁ、アンカーを試すのにはちょうど良い条件かもしれませんね。
アンカーシステムのインプレとまずは1匹目
午前中の風が吹かない間に、アンカートローリーシステムの使い勝手を確かめます。
仮組みの状態にも関わらず、かなりスムーズにアンカーを後方に流すことができました。
前方へのアンカーの移動もスムーズ。
スルスルと流すことができます。
大きく移動する際は、こうやってアンカーをカヤックの縁に揚げておくと楽なのですが、5mとか10m程度の小移動の場合、この自作チェーンアンカー(ドラッグアンカー)であれば軽いパドリングでずるずると引きずりながら移動することができます。
これは非常に楽です!
江津湖程度の流れであれば、チェーンを2本使用したドラッグアンカーでピタッとカヤックを固定することができました。
これは風速5mの状況下でも同じです。
チェーンを1本にしたら軽く流されながらの釣りができそうですが、魚が居るピンポイントをじっくり狙うのであれば、チェーンは2本あった方が良さそうです。
ちなみに、チェーンが1本とか2本とかの話は、以前書いたこのブログ《カヤックフィッシングに最適なチェーンアンカーを自作してみた」》でアンカーの仕様を確認してください。
とりあえずアンカーを打つ練習がてら、レガッタの集団が立ち入らない下江津湖の上流側を狙っていきます。
良さ気なポイントからちょっと離れた位置にアンカリングしキャスト、何度かルアーを通して反応が無ければアンカーを降ろしたまま小移動してキャスト。
小さい野池とか、あまり広範囲を探らないで済むフィールドでの釣りであれば、このアンカリングしたままの移動はかなり効率が良い!
いちいちアンカーを揚げちゃ~降ろし~、揚げちゃ~降ろし~、をしなくてOKです!!
なんとなく、陸っぱりの釣りで、岸際を5mずつ横にずれながらキャストしていく感覚に似ています。
アンカーが無ければ良さ気なポイントに1キャスト、2キャストしている内に、カヤックは流されてしうまうため、その都度ロッドをパドルに持ち替えて、再度良さ気なポイントに入り直すか、はたまた流れに身を任せて次のポイントを狙うことになるんですが、アンカーがあれば良さ気なポイントをあの手この手で永遠と攻めることができました。
うん、これは絶対にアンカーがあった方が良い!
そう思い始めた頃にまずは1匹目、
いえーっすっ!
3ジャーク後、ポーズ中のO.S.P ヴァルナ110Fを後ろからぱっくり食ってきました!
デ、、、デカイ、、、。
江津湖で釣れるバスにしてはデカ過ぎる。
こいつはマジで引きました。
43cmないぐらいかな?
しかしボガグリップで重さを見てみると、なんと2.75lb(1.2kgちょっと)もあります。
ボガグリップとはこのブログ《最強のフィッシュグリップ!ボガグリップ30lbと15lbはどっちが正解?》で紹介しているフィッシュグリップのことなのですが、これはその堅剛な外観からは想像できないほど正確なスケールを内蔵しているため、I.G.F.A.(国際ゲームフィッシュ協会)への記録申請にも使用できてしまう優れものなのです。
いやー、アンカーのおかげでめっちゃ良い魚釣っちゃったー。
というのも、
カヤックの先端の先に見える杭にバスが着いているだろう、と、その際をジャークベイトで通して狙って釣ったとても嬉しい1匹でした。
3~4回ルアーを通したかな?
アンカーを打たずに杭周りを狙おうとすると、一度ポジションを整えてからキャストできる回数はおそらく1回です。
ルアーをアクションさせている間にカヤックは流されてしまい、もう一度同じ場所にルアーを通したい場合はパドルを漕いで元の位置に戻り、もうワンキャスト。
もう少し粘ろうと思ったら、永遠とパドリング→ポジショニング→キャストを繰り返さなくてはなりません。
それが結構面倒なので、良さ気なポイントでも1~2キャストで済ませてしまうのがアンカーを打たない場合のカヤックでの釣りというもの。
もしアンカリングしていなかったら、きっとこの魚は獲れなかったでしょう。
そしてこのヴァルナの「ツレスギル」というカラー名は伊達じゃないようですね。
人間(私)が釣れるだけかと思っていましたが、買ってすぐにバスを釣ることができました。
あと、やはり江津湖の水温は凄かった。
12月半ばにも関わらず、1匹目が釣れた辺りは17度もありました。
その豊富な湧水のおかげで年間を通して水温が16~17度で安定している、という話は本当だったようです。
ほんと、恵まれたポイントが近所にあって幸せです。
2匹~13匹目までをダイジェストで!
さぁ、午後に入り無事レガッタの練習は終わりました。
風は強くなってきましたが、水温が高い江津湖での北風はマイナス要素にはならないはず!
そう願いつつ、普段の陸っぱりでも実績が高い、魚影の濃いシャロー×ウィードエリアにアンカーを打ち、ここ最近お気に入りのジャークベイトタイムに突入です。
そう、ここからが超スーパーミラクル爆釣タイムのはじまりはじまり。
サクサクいきますよ~。
狙いのポイントに入ってすぐ、O.S.P 阿修羅925SPで2匹目。
こいつはなんと、ある程度ジャークを入れたあとの回収(超早巻き)中に食ってきました。
きっとジャーク中にルアーを追ってきてたんでしょうね~。
ただ惜しい、38cm。
そして3匹目、また阿修羅925SPですが、こいつは2匹目を釣ったあとのワンキャスト目にジャークで釣れました。
風が強いからかな?
相当バスの活性は高い様子。
かなりの引きだったため40あるかに思われましたが、尻尾を真っ直ぐにしたらまたまた惜しい、39cmでした。
お次はラッキークラフトのビーフリーズ78SPで4匹目。
あぶねー、リアフックに1本掛かりです。
ジャークの間に食ってきたのでこうなったのかな?
ただし、こいつは文句無しの40アップとなる42cmです。
2.5lb(1100gちょっと)のナイスバス。
全体的に浅い江津湖のバスは、背中が黒々していて格好いいですね。
結局同じものなので細かいことを割愛してビーフリーズと書いていますが、実はこれ、ポインター78SPというビーフリーズの海外版です。
まだまだ行くよー、またビーフリーズで5匹目。
ちょっとサイズダウンして32cm。
これでも江津湖で釣れてくれれば十分嬉しいサイズです。
はい、またまたビーフリーズで6匹目。
若干サイズアップして36cm。
ルアーを阿修羅925SPに戻してすぐに7匹目。
こ、、、こいつはデカイ、、、。
計ってみるとかなり惜しい!
もうちょっとで50アップとなる48cmでした。
重さ3.25lb(1400gちょっと)と、私の歴代では文句なしのデカバスです。
危なかった、、、フック曲げられてた、、、とりあえずペンチで曲げ戻しましょう。
デカバスの後、同じく阿修羅925SPで8匹目、35cm。
その後、またまた阿修羅で9匹目、、、
っと思ったら、バスではない謎の小魚が釣れてしまいました。
この魚は一体何なのでしょう?
ちゃんとフックを食っているようでしたので、立派なフィッシュイーターなのでしょうか?
この後、2匹目と同様に回収中の超早巻きで掛かったのですが、ファイト中に痛恨のバラし。
しかしながら、阿修羅の早巻きが効く場面もあるという、とても良い勉強になりました。
気を取り直して阿修羅で9匹目。
34cm。
続けて阿修羅で10匹目。
この日初めてとなる30アンダーの29.5cmです。
とはいえこれが江津湖のアベレージサイズなので、この日は如何にデカバスが釣れすぎているのかが分かります。
はいっ、阿修羅で11匹目。
31mかな?
阿修羅の12匹目。
33cmぐらい。
ビーフリーズ(ポインター)78SPにルアーチェンジして驚愕の13匹目。
惜しい、38cmです。
このバスは色白ですね、居付きではなく流入河川から入ってきたバスなのでしょうか。
これが最後でしたが、なんと13匹キャッチという輝かしい結果を得ることができました。
なぜアンカーを使うと釣れるのか?
それではここからが本題です。
なぜアンカーを打っただけのカヤックフィッシングで爆釣できたのか?について。
まず、上の図は私が午後に入った魚影が濃いエリアの略図です。
A~Fが地形変化やウィードの影響で魚影が濃いポイントだとしましょう。
川の流れは当然上流から下流へ、そして風は下流側へ向かって吹いているため、アンカリングしていなければ、カヤックは図の左から右へスイーっと流されていく状況です。
そんな中でアンカーを打たず、まずは釣れそうなAを狙おうとルアーを投げてしまうと、たちまち流されたカヤックのプレッシャーでせっかくB.D.E.Fに居るバスを散らしてしまいます。
そうなんです、自分自身(流されたカヤック)が「場を荒らしてしまう」のです。
ボートと違い、エレキの音を発さないカヤックがいくらステルス性能に長けているといっても、カヤックとバスとの距離が5mにもなればバスは逃げていきます。
勿体無いですよね~。
そこでアンカーの出番となります。
図の位置にアンカー打つことで、まずはA.B.Cをじっくり狙うことができ、そこに居てルアーに反応するバスは全て釣ることができます。
そしてA.B.Cのバスを釣ってしまった後、Bのやや上流位置にカヤックを進めて再度アンカリングすると、次はD.E.Fをじっくり狙うことができますよね。
そうなんです、アンカーを打つと、良さ気なポイントを全て狙うことができるです。
これはエレキで自艇の位置を微調整し続けることができるボートの釣りでは当たり前のことなのかもしれませんが、基本的に流されながらの釣りを展開することが多いカヤックフィッシングでは、とても大きな武器となる発見でした。
海はまた別ですよ、あくまでカヤックでのバス釣りにおいての話です。
上でA.B.Cの魚を全て釣ることが、、、なんて大層なことを書きましたが、実際に今回の釣果の内2~6匹目は、カヤックを一切移動させること無く同じ場所に停留させたまま釣ることができています。
7~13匹目に関してはA.B.Cのポイントの反応が薄れたあと、アンカーを降ろしたまま下流側へちょっと移動して停留、ちょっと移動して停留を繰り返して釣りました。
おそらくA~Fに居て、ルアー(この日はジャークベイト)に反応するバスは全部釣ったと思うんですよね。
流されながらテンポよくルアーを撃っていく釣りが良い場合も多いとは思いますが、アンカリングすることで獲れる魚は必ず増えるはずです。
カヤックバスフィッシングにちょっとアンカーを導入することで、釣りがしやすくなることはもちろん釣果もアップしてしまうだなんて、これはやらない手はないでしょう。
おかげで、ちゃんとしたアンカートローリーシステムを組む決心がつきました。
近々材料を揃えるところから始めてみます。
おまけ チェーンアンカーがピッタリなケース
以前自作したものと若干ロープとロープ巻き(スプール)の仕様が変わりましたが、これが現在私がカヤックのバス釣りで使用しているチェーンアンカー(ドラッグアンカー)です。
右上のケースがなんと!
このアンカーの収納に、スーパーミラクルジャストフィットなんですよね~。
本当に凄いジャストフィット加減で、一切のアソビがありません。
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これはメガバスのクリアポーチLという商品なのですが、安いわりに大きくて材質もしっかりしているため、いつか何かに使えないかととりあえず買っておいたものが功を成したもの。
いや~、本当にぴったり過ぎて怖いぐらいぴったりです。
以前書いたこのブログ《HONDEX(ホンデックス)PS-501CN 魚探にピッタリなケースを発見!》で紹介した魚探ケースよりもぴったりかもれません。
クリアポーチに収まったチェーンアンカーからは、まるで元からセット売りだったかのような趣さえ感じます。
いっそのことメガバス社さんから「カヤックバスフィッシング用ドラッグアンカーキット」みたいな感じでセット発売されてみてはどうでしょうか?
ついでに別注かなんかでカヤックも取扱いしてみては?
良いんですよ~メガバスさん、私のこと、ヘッドハンティングしてもいいんですよ~。
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