いや~、かなり久しぶりにカヤックフィッシングに行ってきました。
狙いは淡水のブラックバス、そう、近所でのお手軽釣行です。
自身のブログで確認してみると、2017年6月11日に萩尾溜池(熊本県の有名バス釣りポイント)でボウズをくらったのが最後のカヤック釣行だったみたいですね。
このブログです。
なんと約半年間も行ってなかったんですね。
というのがちょっとした理由がありまして、簡単に説明すると、
地震で家が全壊 → 3ヶ月間体育館で暮らす → みなし仮設のアパートに入居 → 全壊した家の解体=カヤックの保管場所がなくなる → 友人に頼み込みなんとかカヤックを置けるスペースを確保 → 自宅にカヤックがないため準備やら片付けやらが面倒になりあまり出さなくなる。
こんな感じです。
しかしながら最近陸っぱりのバス釣りでの釣果が物足りないことから、やっと重い腰をあげて出してみる気になったんですね~。
結果を先に書くとこれが大正解、久しぶりに満足のいく釣果を得ることができました。
愛艇サウンド9.5の素晴しさ
これまで数台のカヤックを乗り継いできましたが、現在は6台目となるパーセプション社のサウンド9.5というシットインカヤックを愛用中。
外観は以前書いたこちらのブログに詳しく載せています。
大人気のサウンド10.5の弟分が登場しました。
短く取り回しが良くなり、ワゴン車の車内にも入りやすくなりました。
カヤック底部のトライキール(三つまたの竜骨)により、直進性に優れ、風に流されにくくなっています。
重量も17kgと軽く、運搬時の負担も軽減。
モールド式のロッドホルダーや小物トレイはサウンド10.5と共通のものを採用。
RAMのソロマウント1.5が工事不要で取り付け可能となり、拡張性がさらに向上しました。
バウのグラブループは艇と一体成型され、釣り針が引っ掛かりにくくなり、装着の容易なパドルホルダーも備えられ、カヤックフィッシングにも高い適応力をもちます。
- 価格 ¥62,000+税
- 総重量17kg
- カラー モスカモ/レッドタイガーカモ/シースプレー
- 全長 290cm
- 最大幅 71cm
- 最大積載量 136kg
- 材質 リニアポリエチレン
引用元:モンベルオンラインショップ
このカヤックは初期状態でロッドホルダーやパドルホルダー、小物トレイに調整式シート&フットレストなど充実の装備を備えており、止水域でのカヤックフィッシングにかなり特化しているモデルだと言えます。
そしてサウンド9.5の最大の魅力、それは安くて軽いこと。
もう一度言いますね。
パーセプション社のサウンド9.5は、安くて軽いのです。
大事なことなので2度言いました。
充実した初期装備のおかげでほとんど艤装を必要とせず、それでいてカヤックフィッシングを行ううえでの快適性を相当高いレベルで実現し、それでいて17kgと超軽量なため、これ以上ないぐらい気軽に「そうだ、今日はカヤックを出そう」と思わせてくれる素晴しい艇なのです。
※現在住んでいるアパートにカヤック設置スペースさえあれば、相当数出撃しているはずです。
こんな艤装だったり、
こんな艤装だったり、
こんな艤装だったり、
こんな艤装だったりを施してはいますが、全てにおいて高価な専用艤装パーツなどを一切使用しておらず、100均だったりホームセンターだったりで安く手に入るものばかりを利用したお手軽カスタムなんですねこれがまた。
本体が安いにも関わらず、艤装にもお金が掛からないのがサウンド9.5の良いところ。
シットインカヤックなので、どうしても止水域や流れがとても緩やかな場所での出艇には限られますが、カヤックバスフィッシングを楽しむためにこれ以上優れたカヤックが他にありますでしょうか!?
という溺愛っぷりです。
カヤックフィッシングの準備
久しぶりのカヤックフィッシングです。
準備にもたつくことが予想されるため、ちょっと早めにフィールドに向かいます。
しかしながらこの日の熊本県は夜明け前から小雨が降り続き、10時には雨が上がる予報だったものが、一向に止む気配がありませんでした。
そのため、
とりあえず雨を避けつつ橋の下で準備を進めます。
ここは普段陸っぱりでよく訪れるフィールドで、その際に極たまにカヤックフィッシングを嗜まれている方を目撃したことがあり、その度に、
「どこからカヤックを降ろしてるんだろう?」
と不思議に思っていましたが、ネットで検索してもそれらしい情報は出てこないため実際に行って確かめるしかない!と、
長距離のカヤック運搬を見据えてドーリーを用意しました。
しかしながらこのベルトで縛るタイプのドーリー、汎用性が高いのは良いのですが、このいちいちベルトを縛るという行為が物凄く面倒ですね。
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欲を言えばこんな感じの「スカッパーホールに2本のパイプをぶっ挿して一瞬でセットできるドーリー」が欲しいのですが、今持ってるやつも買って数回しか使ってないから勿体無いな~なんて二の足を踏んでいるところです。
タックルは信頼と実績のブラックレーベルプラス661M/MLFB × スティーズSV TW。
ベイトフィネスロッドにも関わらず70cm弱のシーバスを釣り上げるロッドと、
とにかくバックラッシュしないストレスフリーなリールの組み合わせ。
これは陸っぱりの釣りに比べて不自由なことが多い、カヤックフィッシングにおいてのトラブルをなるべく減らすためのタックルセレクトです。
極浅い場所での根掛かりや木に引っ掛けてしまったルアーを回収できるよう、ランディングネットのシャフトの先にルアーリトリーバーを装着したものも用意。
このブログにルアー回収機の詳細を書いてます。
今回はリハビリの意味も込めて最低限必要な装備のみ、魚探なんて積みません。
しかし久しぶりのカヤックフィッシング過ぎてどのルアーがいいのか迷いに迷った挙句、タックルボックス内は、
かなりの大荷物となってしまいました。
でもこのボックス良いですね、上段にはハードルアーやボガグリップが、下段にはワームを含めたその他がたっぷり収まります。
右下には先日作製した深場用のルアー回収機、
レスキューロボもばっちり積み込み、絶対にルアーをロストしない意気込みで臨みます。
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今回使用したVS-3070、ちょっと大きいかな~と思ったんですが、
出艇の際にカートと一緒にリアラゲッジに積んでみたら、なんとジャストフィットでした。
ドーリーに載せたカヤックを運搬する際、タックルや荷物をこうやってカヤックの中に入れておけるのがシットインカヤックの良いところだと思います。
江津湖でカヤックバスフィッシング
2017年11月26日(日) 下江津湖カヤック釣行
ここは熊本県の超有名バス釣りポイント。
このブログでちょっと紹介していますが、江津湖はその豊富な湧水のおかげで年間を通して水温の変化が少なく、真冬でも16~17℃はあるという釣り人にとって夢のような一級ポイント、熊本県民バスアングラーにとってはまさに聖地(サンクチュアリ)なのです。
そのサンクチュアリを目の前に雨が止むのを祈りながら準備を進めていたのですが、11時になっても雨が止む気配がないことから、我慢できずに結局寒いなか濡れることを覚悟のうえで出艇ポイントを探すことにしました。
上下カッパの成人男性が、雨の中ドーリーに積んだカヤックをゴロゴロと引っ張りながら公園内の遊歩道を歩く様は、他の来園者の目にはどう映っていたでしょうか。
私は「これは大型犬の散歩だ、これは大型犬の散歩だ」と自身に言い聞かせ、恥ずかしさを紛らわすことに注力しながら公園内を30分ほどうろつきました。
その途中で発見した公園内での禁止事項の案内板。
良かった~、カヤックをゴロゴロ引っ張りながらうろつくことは禁止されていないようです。
そうしてやっと見付けたカヤックを楽に降ろせるポイントにて。
これはあとで分かったことですが、どうやら私は駐車場から出艇ポイントまでの道のりを逆周りしていたようで、ここは実際には駐車場から5分も掛からない場所だったようです。
まぁ、これで次回からが楽になるかと思えば有意義な公園散策でした。
いざ!
おお~、初めて浮かぶ江津湖の水面。
降り続く小雨と水面から沸き立つ水蒸気のせいで写真がぼやけまくっております。
普段陸っぱりからの超遠投で狙っている場所を覗いて見みたのですが、やはりドシャローのウィードびっしり帯でしたね。
この時の釣行で「沖で掛けた」と言っているのがちょうどこの辺りです。
とりあえず、川を下りながら普段の陸っぱりでは狙えないポイントの様子を探りつつ、要所要所で軽くルアーを投げていくと、
はい、まずは1匹目!
43cmぐらいかな?
ボガグリップで計測すると2.5ポンドあるので、1kgは超えているでしょう。
よし、いきなりのキロフィッシュだ!!
いいですね~、カヤックフィッシング最高ですね~。
そしてやっぱり釣れますね~、ティムコのステルスペッパーは!
カレントが当たる杭の後方に着いていたバスをデットリトリーブで食わせました。
その後も下りながら要所を攻めてみるとサイズダウンしましたがすぐに1匹追加。
30cmちょいですが、これでも陸っぱりで釣れれば十分嬉しいサイズです。
いいぞ、ステルスペッパー!
その後もとにかく下り、今後の江津湖カヤックバスフィッシングのための下見を念入りに行いましたが、その中で物凄い勢いで温水を吐き出し続ける謎の施設を発見。
汚水処理場とかかな?
その温水の中を派手なルアーを通してみようかとデラクーを投げて巻くと、
ロッド「グングングンっ」
私「大物か!?」
壮絶なやりとりの末、揚がってきたのは背中にデラクーを引っ掛けた35cmぐらいの立派なフナ?でした。
根掛かり回比性能向上のため先日カスタムしたデラクーのファーストフィッシュは、悲しいかなフナのスレ掛かりとなってしまったようです。
そこからとりあえずデラクーでバスを釣りたい気持ちに駆られます。
そうすると、
きちんと結果を出してくれました。
40cmちょいですがこれも2.5ポンド、キロフィッシュです。
川幅が狭くなり流れが強くなっている場所のウィードの上で、上流を向いていたやる気のあるバスを下流側から釣りました。
タダ巻き中に食ってきたこいつはかなりパワフルで、とにかくウィードの中へガンガン突っ込み、そしてカヤックは引っ張られ、ラインが相当ウィードに巻かれながらではありますが何とか獲ることができた1匹でした。
しかしながら、デラクー良いね!
川に流されながらでも遠投がきくためちょこちょこ移動しなくても広範囲をサクサク探れ、そして釣れる。
カヤックフィッシングと相性が良いルアーですね。
今後の課題
久しぶりにカヤックフィッシングをやってみて思った今後の課題。
まずはドーリーのセット方法の簡素化。
やれば別に5分も掛からないのですが、運搬中にドーリーがずれないようにとしっかり固定するためにちょっと神経を使います。
それこそスカッパーホールに挿す式のドーリーであれば、ずれる心配もなければセットも一瞬で済むことから、
- 今のドーリーをスカッパーホール対応に改良する。
- 今のドーリーを売り、新たにドーリーを購入する。
このどちらかが必要だと感じました。
お次はロッド。
ダイワのブラックレーベルプラス661M/MLFBは超軽量ルアーから結構重たいルアーまでをストレスなくキャストでき、さらにアキュラシーも高く、軽く一日中振っても全く苦にならないわりには大きな魚が掛かっても余裕でファイトすることができる、私なんかには豚に真珠レベルのとてつもなく素晴しいロッドです。
しかし!
6.6フィートというカヤックバスフィッシングに用いるには若干長過ぎるレングスが原因で、何度かサイドキャストの際にティップが水面を叩いてしまうことがありました。
陸っぱりではそこまで長く感じないのですが、まるで水面に座っているかのようなポジショニングで行うカヤックフィッシングでは、ちょっと長いのかな~なんて思ったり。
私が小柄であること、もしくは下手くそであることに原因があるのかもしれませんが、もうちょっと短いロッドでやってみたいではあります。
この別売りの「ショートグリップを装着したブリスト5.10LH」がレングス的には一番カヤックフィッシングで使いやすいのですが、海ならまだしもバスにはオーバースペックですし、ちょっと重たいですし、更には高価すぎて取扱いに気を使いますし。
あとは投げるルアーの選定、もしくはNEWルアーの導入。
江津‘‘湖‘‘というわりに実は流れがある川なのが江津湖の正体なのですが、流されながらのカヤックフィッシングでは1ヶ所をネチネチ攻めるのは難しく、流れに身を委ねながらサクサクルアーを投げては巻きを繰り返した方がとても効率がいいです。
釣れるとわかっているステルスペッパーはデッドリトリーブが一番効果的なことからサクサクは巻けませんし、デラクーは飛び過ぎて近距離を撃ちまくるのがちょっと難しかったです。
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これのFSが良さそうだな~なんて思ってみたりもしているのですが、ステルスペッパーに板重りチューンを施しても良いかなかんて考えてみたりもします。
それと投げるワームを決めておくこと。
ハードルアーでサクサクやる気のあるバスを釣っていくのが一番好きなのですが、天候だったり時間帯だったりでバスのやる気がないタイミングが絶対にあります。
そういった時に効果的なワームをひとつだけでも予めセットしておけば、私のようなワーム苦手人間でも食わせの釣りなんてものを展開できるかもしれません。
スモラバでも良いですね。
今回のまとめ
カヤックに乗るのが久しぶりだったせいか、もしくは11月の末に終始雨に打たれながらの釣行だったせいかは分かりませんが、異様に体力を消耗した私はこの日は早上がりしました。
出艇ポイントまでの帰り道、
よっしゃー!ギルロイドGet!!!
遠目にビッグベイトが浮かんでいるのが見えたので急いで駆け寄ってみると、
オオウ、、、ホンモノノコバスチャンノシガイダッタカ、、、。
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ちょっと離れた場所で見た時はまじでこれだと思ったんですがね、特に外傷が見当たらない子バスちゃんの身に一体なにがあったのでしょうか。
そうして出艇ポイントへ無事帰艇。
ウィードの中に浮かぶサウンド9.5(モスカモ)がまさに「自然と調和している」ように見えるのは、私だけでしょうか。
今回は生憎の雨と私の貧弱さのせいで短時間の釣行となり、その内のほとんどがポイントの下見となってしまいましたが、ちゃんとやればまだまだ釣れるでしょう。
江津湖はエレキでのボート釣りの方は多いですが、カヤックフィッシングをやっている方はあまり見かけません。
エレキを使用しないカヤックのステルス性能はバスの警戒心を刺激しないのか、2匹めのバスなんて本当にカヤックの際までルアーを追ってきて私の目の前で食いましたからね。
あとは流されながら岸際をワームで撃っていくとか、手数を増やせば1日2桁とかも夢じゃないんじゃね!!
と、今回の釣行は釣りが下手な私でさえもそんな気持ちにさせてくれました。
これから気温は更に寒くなっていくのでしょうが、江津湖の水温は下がりません。
今年も残り僅かとなりましたが、今回の釣行(でそこそこ釣れたこと)をきっかけに今後はなるべくカヤックを出すことを面倒がらず、これから冬に入っても自身が寒さに耐えれる限界までは江津湖のカヤックバスフィッシングを満喫していきたいな、と強く思いました。
また、近々挑んでみます。
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