ここ最近、カヤックに乗ってのバス釣りがとても好調です。
季節はバス釣りには渋いとされる冬ですが、フィールドに恵まれていることもあり、行ってボウズだったことが無いのはもちろん、2桁釣れてしまうことすらありました。
この釣行が人生最大の爆釣でした。
ただ恵まれたフィールドにカヤックを出し、良いコンディションの中で優れたタックルで釣れるルアーを投げるだけで、釣りが下手な私でもこれだけ釣れるのですら、如何にカヤックフィッシングが釣れる釣法なのかがよく分かります。
陸っぱりでルアーが届かない場所を狙うだけならボートでも良いのですが、出艇の気軽さと言う点でボートはカヤックの足元にも及びません。
気軽に釣果アップ!
これがカヤックフィッシングの最大のメリットではないでしょうか。
じゃあデメリットは?
と聞かれると実は沢山ありまして、それはいつか別にブログに書きたいとは思っているのですが、簡単に書くとカヤックフィッシングはストレス(トラブル)との戦いであるということ。
経験がある方は身に染みていらっしゃることでしょう。
とにかく下半身が固定されていることで出来る動きが限られるし、水上にずっと座っている状態なわけですし、足腰に疲れは溜まりますし、カヤックは流れや風ですぐに流されるし。
他にも沢山ありますが、とにかく陸っぱりや設備が整ったボートで行う釣りに比べると不便なことが多いです。
しかしメリットも沢山ありますし、カヤックフィッシャーはそのデメリットよりも、カヤックに乗ることによって得られるメリットの方が大きいと感じているから沢山居るわけです。
あとはカヤックを自分が使いやすいように改造(艤装)したり、装備や小物を揃えることも、快適なカヤックフィッシングを行うための秘訣になってきます。
ちょっとした工夫をすればするほど、良い釣りで出来るようになるものカヤックの魅力ですよね。
そこで今回は、私がカヤックで快適な釣りを行うために、実際に行っている「ちょっとした工夫」をご紹介したいと思います。
目次
現在の艤装のおさらい
簡単に振り返ってみましょう。
まず、私の現在の愛艇は、パーセプション社のサウンド9.5というカヤックです。
上のブログでどんなカヤックなのか?を確認いただけます。
魚探の設置方法だったり、どんなタックルボックス(ルアーケース)を用意したのかだったりは、上のブログに書いてますので是非読んでください。
ここ最近は、アンカートローリーシステムを組んだことで、その結果かなりの釣果アップに繋がりました。
アンカートローリーシステムとは何ぞや?という人は上のブログをご覧ください。
カヤックのシートクッション追加
上の画像を見て、すぐシートの変化に気付いた人はかなりのサウンド通ですね。
サウンド9.5の純正シートはこうなのですが、
その上に、こういったクッションを置いただけのお手軽艤装です。
サウンド9.5の純正シートは元からそこそこクッション性があるのですが、朝から夕方まで釣りをやって丸一日座りっぱなしだと、さすがにお尻が痛くなります。
そこでカヤック用のシートクッションを探していたのですが、
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良さ気なものはやっぱり高いんですよね~。
身近なお店で実際に手にとって見れる商品で、触った感触に納得ができれば出さない金額ではない(それほどまでにお尻が痛くなる)ですが、現物を見ずして簡単に出せる金額ではありません。
安価なものもありますが、それらはインフレータブル(空気入れ式)で耐久性に不安があります。
どうしようかな~、自作するしかないのかな~。
なんて考えていたところ、家でパソコン机の椅子に敷いていたクッションの存在を思い出し、それをちょっと試してみたところがあまりの良さに、そのまま使い続けることにしたナイスなクッションが、冒頭の画像のクッションなのです。
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おおっ、ネットで同じものを発見!
上のリンク先で見えてもらうと、如何にこのクッションが人体に優しく造られているかが分かると思います。
そして大事なのは、決して高くないということ。
実際にこのクッションを使用して丸一日カヤックフィッシングをやってみたのですが、お尻が全く痛くならないことはもちろん副産物として、若干ですがクッションの厚み分視線が上がったことで、釣り自体もやりやすくなってしまいました。
メッシュカバーで通気性は良いし、汚れたらすぐに洗濯できるサイズ感。
裏面は滑り止め加工が施されているため、ポンっとカヤックシートの上に載せただけで、ほとんどズレることがありません。
こうしてサウンド9.5純正の背もたれを倒し、両サイドのバンジーコードで固定しておくと、この状態のカヤックを横向きに持ち上げてもクッションが落ちることはありません。
私は「カヤック用に造られたシートクッション」を使用したことがないので絶対かどうかは分かりませんが、このNOCOクッション以上にお尻が痛くならなくてズレなくて手入れが簡単で、なにより安く手に入る良いクッションは他に無いのではないでしょうか。
偶然にも、カヤックフィッシングに最高のシートクッションを手に入れてしまったようです。
安く買えてポンっと置くだけで良いし、見たもかなりマッチしてるし、いっそのことパーセプション社から「サウンド10.5、サウンド9.5用 シートボリュームアップクッション」とかいう商品名で販売したら良いのに!!
そんなレベルのクッションです。
カヤックフィッシング用?の長靴
海のカヤックフィッシングでは、長靴の着用について、沈時の安全性の観点から推奨されていない装備ではありますが、浅く流れの遅い場所で行うカヤックバスフィッシングに限っては、これは最適なアイテムです。
遠浅の出艇ポイントでふくらはぎ位まで入水してカヤックを出す場合、長靴さえ履いておけば足を一切濡らさずに水上に浮かぶことができます。
夏なんかはサンダル履きで濡れても全然オッケーなのですが、今のように寒い時期では必須の装備となります。
上の画像を見てお気付きの方もいるかもしれませんが、実はこれ、田植え用の長靴なんです。
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その名もATOM(アトム)のみのる君。
これは非常に柔らかい素材で作られており、置いても一切自立しません。
カヤックフィッシング中、足はずっとこの状態です。
丸一日、ずっと足を動かさないことは結構辛いものです。
頑張って動かしても、サウンド9.5のようなシットインタイプのカヤックだとこの程度。
※シットオンカヤックだと、横向きに乗って足を水面に放り出すことができます。
そのため「如何に足に負担をかけないか」が重要な課題となってくるのですが、
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私がみのる君を入手する前に履いていた、そこそこ厚手の素材で作られていて置けば自立する、所謂「普通の長靴」だと、夕方には足と足首にかなりの痛みが走っていました。
それがみのる君に履き替えた途端に、カヤックフィッシングで受けていた足へのダメージがゼロになったのです。
恐らく素材が柔らかいおかげで足首、いや、足そのものの動きを一切妨げず、圧迫することもなく、足を一番楽な形にしておくことができるのでしょうね。
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似たようなもので、日本野鳥の会が出しているものや、
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メガバスが出しているもので、同じく柔らか素材の長靴があるのですが、見た目さえ気にしなければそれらの半額以下で買える、アトムのみのる君が買いでしょう。
※しかし私はみのる君の見た目について、超格好良いと思って履いております。
カヤックのコックピットを汚さないために
この画像で履いているのがみのる君です。
見た目に、みのる君の柔らかさが伝わってきますね~。
そして気になるのが、みのる君を履いたうえで更に履いているスリッパの存在。
これは、出艇場所が特に泥質のボトムの場合に威力を発揮する「カヤックのコックピット内を汚さないための工夫」なのですが、
靴底がこんな感じで泥まみれの状態でカヤックに乗り込んでしまうと、
こうやって、カヤックの中が汚れてしまうのを防いでくれます。
※一度気付かずにそのまま乗り込んでしまい、泥でかなり汚したものを拭き取った跡です。
出艇時のみ長靴の上からスリッパを履いておき、いざカヤックに乗り込み時には靴底に泥が付いたスリッパを脱ぐ。
そして脱いだスリッパは、
こんな感じでカヤックに常備しているブラシで泥を洗い流し、リアラゲッジに積んでおくと釣りの最中は邪魔にもなりません。
※画像のブルーのものは、もしカヤックの中に水が溜まった時に吸わせて船外に出すためのものです。
シットオンカヤックは水をざばっと掛けて簡単に洗い流せますが、シットインカヤックは水が溜まる構造なのでちょっと面倒なんですよね、汚してしまうと。
そこで大事なのは「なるべく汚さない」ということ。
スリッパは100均でも買えますし、これはシットインカヤックユーザーには相当おすすめな工夫です。
今後改善したい部分①
カヤックの釣りはストレスとの戦いです。
そのためには最大限邪魔なものを排除し、必要なものを適所に配置することが必要なのですが、現在、
左舷にボガグリップを、
右舷にプライヤーを、
中央にルアーケースを置き、それぞれに接続されたリーシュコードを、
パドルホルダー用のバンジーコードに繋いでいるのですが、これがま~邪魔。
足を動かすと引っ掛かるし、それぞれのコードが絡まるし、見た目も良くありません。
ここをもうちょっとスッキリさせたいんですよね。
今後の課題です。
今後改善したい部分②
私はこれまで、カヤックフィッシングでランディングネットを使ってこなかったのですが、最近はこのブログ用の魚の写真を撮るために使っています。
どこのものか分からないネットですが、サイズ感がバス釣りにはぴったり。
以前は大型のロックフィッシュから小型の青物まで、このネットで獲ってきました。
ただこのタイプのネットは、
とにかくルアーのフックが引っ掛かる。
ワームとかスピナーベイトのようなシングルフックであれば簡単に外すことができるのですが、O.S.Pの阿修羅のように3つもトレブルフックが付いているようなルアーだと、ネットに絡まった(もしくは刺さった)フックを外すのにかなりの時間がかかります。
これはストレスです。
ストレスはカヤックフィッシングの大敵です。
ここも近々改善したいポイントですね。
おまけにこの日の釣果
2017年12月23日(土) 下江津湖 カヤックバスフィッシング
この日はとにかく晴天無風。
カヤックを漕ぐのにはとても気持ちが良い陽気だったのですが、釣果を求めるのにはちょっと厳しい状況です。
出艇は10:00、朝マヅメは少し逃した感がありましたが、最近釣っていないトップでの魚を釣りたいと、まずはレッドペッパーJrとヤマトJrのジュニアコンビをローテーションさせていきます。
しかしながらノーバイト。
ぽかぽか陽気で魚の食いが上がらないのかな~。
なんて考えながら、ならば強制的に魚のスイッチを入れてみようと最近絶好調のO.S.P阿修羅925SPにルアーチェンジ。
ジャークジャークジャーク。
ジャークジャークジャーク。
ジャー、、、しかしノーバイト。
阿修羅じゃちょっと強過ぎるのかな?
と、
同じジャークベイトだがノンラトルなメガバス ヴィジョン95にチェンジ。
すると、最下流の流れのあるポイントでやっとこさのヒット!
しかしバラし。
ん~、カヤックのカヤックの快適さを向上させるよりも、腕を磨く方が先か?
なんて考えながら、せっかく釣れないのならと色んなルアーを試してみることに。
阿修羅925SP。
ヴィッジョン95。
ビーフリーズ78SP。
ビーフリーズ78F。
ビーフリーズ65SP。
Xラップ8。
ベビーシャッド75SP。
ヤマトJr。
レッドペッパーJr。
それでも釣れません。
唯一、ヤマトJrに水面を割るバイトがありましたが、残念ながらフックには掛からずでした。
そうして長々と釣れない時間を過ごしましたが、昼過ぎに待望の、
よし、ヴィジョン95!
30cmちょいですが嬉しい1匹です。
タダ巻きが良いルアーだということで、しばらくタダ巻いてはみたが反応がなかったため、ジャークに切り替えたら釣れた魚でした。
しかし後が続かず、またも釣れない時間が続きます。
しかし、15:00頃から若干の風が吹き始める、という好チャンスが訪れました。
そのタイミングでアンカーを打ち、ルアーは必殺の阿修羅にチェンジ。
その1投目に、
出たー!やっぱり阿修羅!!
33cmかな?小さいけど元気なバスでした。
しかしここで風が止みます。
その後阿修羅への反応もありません。
ちょっと風が吹いたら止み、吹いたら止みを繰り返していたので、風が吹いたら阿修羅925SP、止んだらヴィジョン95にルアーを変えながら交互にジャークし続けると、
イエース!ヴィジョンにきたー!!
しかしながらこのバス、
メガバスのルアーと同じ目つきをしていますね、相当お怒りのご様子です。
32cmですね、江津湖はこのサイズがアベレージです。
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この日、初めて使ってみたメガバスのヴィジョン95でしたが、ジャーキングで阿修羅ほどキビキビジャッジャと横っ飛びはしませんが、その分綺麗に左右に首を振り、独自の重心移動システム(PAT)のおかげでしょうか、アクションが安定しているように感じました。
あとはかなり飛びますし、ロッドを立ててアクションさせればそんなに潜りませんので、陸っぱりの釣りでかなり使いやすそうです。
ヴィジョン95、これは良いルアーですね。
江津湖のようなスレたフィールドで魚の活性が高くない場合、フラッシングと動きで魚を寄せる(気付かせる)のは同じでも、ノンラトルの方が有効なのでしょうか。
この日は阿修羅×1、ヴィジョン×2で僅かにノンラトルのヴィジョンに軍配が上がりました。
そして日没が近くなったところでこの日は納竿。
この日は相当渋かったと思うのですが、結果3匹釣れたので大満足です。
これが陸っぱりだったら、きっとボウズだったでしょうね。
バス釣り(というか江津湖)において、如何に「風」が重要な要素となるのかを改めて思い知らされる釣行となりました。
※前回の強風時の釣行では、同じ場所で13匹釣ってますからね。
風が吹いたらなぜ釣れるのか?
は、上のブログでちょっと考察していますので、良ければ合わせてご覧ください。