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Fishman BRIST 5.10LH
私が主にカヤックフィッシング、時々オフショアの鯛ラバ&ライトジギング&キャスティングゲームで使用している‘‘世界を股にかけて怪魚を釣り歩く‘‘ために開発されたフィッシュマンのパックロッドです。
BRIST(ブリスト)5.10LH
Fishmanのベイトロッドラインナップのニューブランド。
breakthough in strange stickの頭文字からの命名。
開発コンセプトは川幅30mほどの湿原河川やジャングルの川で、軽めの7~9cmミノーをピン撃ちしたい。
しかしターゲットは激しいストラクチャーに潜むランカーなので、強引に頭を引き剥がす強いバットパワーが欲しい。
この矛盾を短い竿に求めたのがゴーテン(5-10)プロジェクト。
まさにstrange stick(不思議なステイック)、ピン撃ち性能、高感度4軸カーボン、強いバット、粘る胴などが同居できたことでフィールドとターゲットが拡大。
さらにこのレングスでは考えにくいが飛距離も信じられないほどに出る。
中流河川でのウェーディングや陸釣りに、湿原河川やジャングルでの怪魚釣りに、ボートシーバス釣りに。
1mもしくは10kgの魚を獲ることを開発コンセプトに進め、それぞれ達成しております。
- レングス:5ft10inch
- マテリアル:4軸カーボン
- 自重:147g
- ガイド:チタン+ステン
- グリップ着脱の3ピース
- 仕舞い寸法:75cm
- グリップ部:41.5cm
- ルアーウェイト:7-28g
- ライン:PE1.5-5号
- 販売価格:¥46,800
引用元:メーカー公式ホームページ
ショートロッドなのでカヤックや船上での取り回しが非常に良く、ウェイト表記以上のルアーでも難なく背負えるパワーがありとても気に入ってはいるのですが、実は陸っぱりの釣りではあまり使っていなかったりします。
なぜ陸っぱりで使用しないのか?
カヤックやオフショアでのバーチカルな釣りの場合、グリップを脇に挟んでロッドをしゃくりますよね。
ブリスト5.10LHは‘‘オフショア用のロッド‘‘ではありませんがグリップがかなり長く、そういった釣りにおいてはこのグリップ長さがとても重宝します。
関連記事:Fishmanブリスト5.10LHでオフショアのジギング&鯛ラバは可能か?
しかし陸っぱりの場合、グリップが長いと遠投にはいいのかもしれませんが、例えばルアーを動かすためのロッドアクションだったり、ピッチングやバックハンドのようなキャスティングだったり、そんな時にグリップエンドが体に当たって非常にやり辛い思いをするのです。
関連記事:Fishmanブリスト5.10LHでベイトフィネスは可能か!?投げてみる
巻物とかトップウォーターには最高のロッド(ブランクス)だと思ってはいるのですが、どうもこのグリップの長さが私の陸っぱりでの釣りには合わずこれまで使用を控えてきたのですが、その悩みを吹き飛ばしてくれる‘‘良いもの‘‘を発見したので購入してみました。
ブリスト5.10LH用ショートグリップ
それがこのショートグリップです。
画像右が純正のもの、左が今回購入したショートグリップです。
フローターやカヤック釣りに
ショートグリップにより、あまり飛距離を必要としない場所での陸っぱりや
船(カヤックや乗り合い、フローター)などで使い勝手がよくなります。
※LHとMXHのグリップは互換性がありません。
引用元:Fishman webshop
Fishmanの赤塚氏も‘‘あまり飛距離を必要としない(普通の)陸っぱり‘‘ゲームでは、このショートグリップの方が使い勝手がいいと仰っていますね。
それでは‘‘どれだけショートになったのか‘‘を検証していきましょう。
ショートグリップの長さ
純正グリップ415mmに対してショートグリップは330mm。
グリップ全長で85mm短くなっております。
どこが短くなったのかというと、
トリガーから上は同じ長さ。
トリガー下のEVA部分の長さまで同じですが、その下のコルク部分が純正36mmに対してショートが20mmと、ここは16mm短くなっています。
続いてセパレート部分、純正65mmに対してショートは55mmと、ここは10mmショート化されています。
リアグリップが一番差がありますね、純正156mmに対してショート97mmでしたのでここは59mm短いです。
なんとなくイメージは湧きましたか?
先ほど貼った画像ですが、純正のグリップではこうだったものが、
ショートグリップに交換するとこうなります。
だいぶん短くなりましたね!
これでキャスティングやロッドアクションが相当やりやすくなったはずです!!
ショートグリップの重量
ついでにグリップの重さも量ってみました。
まず純正のグリップが、
94gあるのに対し、ショートグリップは、
82gでした。
思ったよりは軽くなっていませんね。
それでも純正に比べて12g軽くなっていますので、純正のロッド総重量147gが、ショートグリップに交換することでロッド総重量135gとそこそこ軽量化されますので、この辺も‘‘ロッドの使い勝手のよさ‘‘に貢献してくれそうです。
タックルバランスはどうなるのか
グリップが短くなり更に軽量化されたことで変わってくるのがロッドとリールとの兼ね合い、そう‘‘タックルバランス‘‘ですね。
試しに手持ちのリールを使って検証してみます。
まずは純正グリップの状態から。
純正グリップ×レボ パワークランク5(自重174g)だと重心はこの位置、これでも思ったよりバランス良いですね。
関連記事:Fishmanブリスト5.10LHでベイトフィネスは可能か!?投げてみる
純正グリップ×ダイワZ2020(自重265g)だと重心がうまいことリールの真下に来すぎて指を入れることが出来ませんでしたが、大体赤い矢印の位置に重心があります。
これは最高のタックルバランスではないでしょうか。先重り感が全く感じられないので、手首を返して行うようなキャストは相当快適でしょう。
※ただグリップが長いせいで、手首を返して行うキャストがやり辛いのが残念です。
恐らくレボ ビッグシューターコンパクト(自重239g)だとパワークランクとダイワZの中間よりちょっとダイワZ寄りの位置に重心が来ると思われますので、その組み合わせでも丁度良さそうです。
関連記事:カヤックフィッシングにFishmanのパックロッドは最適なのか
お次はショートグリップに交換した状態で検証。
ショートグリップ×レボ パワークランク5です。
おおっ、重心がかなり前方へ移動しましたね。
これだとちょっと先重り感が強いかな?と思ってこの状態で部屋の中でロッドを軽く振ってみたのですが、タックル総重量(ロッド135g+リール174g=309g)が軽いおかげか、特に嫌な先重り感があるわけではなくヒュンヒュンと快適に振り回すことができました。
この組み合わせは‘‘アリ‘‘ですな!
ショートグリップ×ダイワZ2020だと安定のナイスタックルバランスです。
ただタックル総重量(ロッド135g+リール265g=400g)が結構重たいので、このタックルだけで丸一日の陸っぱり、、、というのはきついかもしれませんね。
カヤックでソルトのキャスティングゲームとかだと良いかも。
おまけ
このショートグリップ、メーカーの商品説明文に「※LHとMXHのグリップは互換性がありません。」とありましたので試しにやってみましょう。
‘‘ブリスト5.10LH用のショートグリップ‘‘に‘‘ブリスト5.10MXHのブランクス‘‘を差し込んでみると、画像の位置までしか、、、というか全く入りませんでした。
さあどんなリールを合わせようか、考えるだけで楽しめます。
今回ショートグリップが手に入ったことで、このロッドの使用頻度はこれから一気に跳ね上がる予定です。
これまでは純正グリップ装着で、
- ソルトカヤックフィッシング
- オフショアボートゲーム
が主だったのですが、これからはショートグリップを装着して、
- バスの巻物、トップウォーター NEW
- ナマズ釣り NEW
- カヤックバスフィッシング NEW
- チニング NEW
などにもこのロッドをガンガン使っていきたいと思います。
まとめ
‘‘ブリスト5.10LH‘‘と‘‘ブリスト5.10LH用ショートグリップ‘‘をどちらも買おうと思うと、合わせて7万円以上しますね。
いや~そんな高い釣具買えねえっす!
と安易に否定するのではなく、ちょっとブリスト5.10LH×ショートグリップを持つことで得られる優位性を考えてみましょう。
私はこのロッド1本で様々な釣りを行うつもりですが、逆にその‘‘様々な釣り‘‘に対してブリストを買わずに‘‘それぞれの専用と銘打ったロッド‘‘を揃える場合、一体何本のロッドが必要でその総額はいくらになるのでしょうか?
ライトジギングロッド、タイラバロッド、カヤックフィッシング用ロッド、バスロッド、ナマズロッド、チニングロッド、、、考えただけで恐ろしいですね。それぞれ1本2万円だとしても、合計で14万円となり、それは結局ブリスト5.10LH+ショートグリップの2倍の出費になっちゃいますね。
なので「何でも1本でこなせるロッド(とグリップ)が7万円で買えるなんて安いわ~お得だわ~」と考える方が正解なんだと私は思います。
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あるところにはまだ在庫があるロッドですので、1本のロッドで何でも釣りたいわ~という方は一度ブリスト5.10LHを検討してみてください。おすすめですよ。
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視点といい比較方法といいここ最近で一番為になるブログでした!この場を借りてお礼を言わせてください。ありがとうございます!