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ビッグシューターコンパクトのスプールを交換したい
私の愛用しているベイトリールのひとつに、アブガルシア 13REVO ビッグシューターコンパクトというものあります。実は私とっても飽きっぽい人間でして、釣具を買っちゃー売り、また買っちゃー売りをよく繰り返します。好奇心が旺盛なんですね、そして飽きっぽいという。
そして時代も私に味方してくれています。現在多くの中古釣具店があるおかげで中古釣具が買いやすければ売りやすい、買った金額より売る時の金額は下がります(うまくいけば儲かるときもあります)が、その差額はレンタル代だという考え方です。
そんな私がビッグシューターコンパクトはかれこれ2~3年は1軍で使っていますので、非常に「愛用している」ことが分かっていただけるでしょう。私の所有するベイトリールの中では一番の古参です。
合わせるロッド
少し前まではカヤックフィッシングのメインリールとして使っていました。合せるロッドはリップルフィッシャーのスナッパー64MLです。
ロッドのインプレはこちらの記事をご覧下さい。
この組み合わせでカヤックでのジギングやタイラバなどのバーチカルな釣りはもちろん、シーバスやロックフィッシュを狙ったミノーやバイブレーションやワームなどのキャスティングまで何でもこなしてきました。かなりオールマイティーに使える造りが非常に素晴しいロッド(その分高価)だから出来る芸当なのですが、ビッグシューターコンパクトも頑丈で扱いやすくてトラブル皆無でパワーがあるという部分で最高なリールです。
ラインキャパもソルトのバーチカルに十分対応します。PE2号で200mとかかな?しかし私はソルト=PEラインという世間の波に取り残された人間でして、前述の釣りを全てフロロライン12lb~16lbでこなしてきました。オールフロロラインですよ、今の時代に。タイラバもオールフロロライン、ジギングもオールフロロライン。不自由はなかったかって?全くなにも。カヤックフィッシングにおいて、出来ればカヤックにロッドを1本しか持ち込みたくない人間にとって、致命的なライントラブルでその日の釣りが終了してしまうことが恐ろしいという理由から、トラブル回避優先でオールフロロラインを試してみたところ全く釣果が落ちなかったし、感度がああああああああああとかもありませんでしたので、オールフロロラインが定番化した感じです。ビッグシューターコンパクトならフロロ12lbで150m巻けますからそこそこの水深も問題ないですしね。騙されたと思って1回オールフロロラインでタイラバとかやってみて下さい。意外といいもんですよ。
ビッグシューターコンパクト 純正スプールのスペック
さてこのビッグシューターコンパクト、ソルトのバーチカルとか重量のあるルアーをバンバン投げる分には全く何も問題ないのですが、最近カヤックもあまりやらなくなったし(シャチが怖い)、そんなに重たいルアーばっかり使うわけじゃないバス釣りとかでオールマイティーに使おうと思うと難しいんですよね。いえ、バス釣りでもビッグベイトとかパンチングとかにはノーマルで十分、というかむしろ得意だと思うんですが、例えばアルファストとかスコーピオンとかみたいに「なんでもそこそこいけますよ」的なリールではないんですね。ええ、重たいんですよ、スプールが、、、
そこで純正スプールの重さを測ってみましょう。
っとその前に、まずはビッグシューターコンパクトの簡単なスペックを。
ボールベアリング7/1
ラインキャパ:16lb-125m/20lb-100m/25lb-85m
自重:239g
アルミフレーム
チタンコーティングアルミサイドプレート
大口径ブラス製デュラギアII
95mm長,4mm厚クランクハンドルアーム
ドラグクリッカー
7+1 HPCR ベアリング
EVAミドルラウンドノブ
マグネットブレーキ
最大ドラグ力:7Kg
ギア比:8.0:1
最大ライン巻取:83cm
メーカー公表の本体自重が239gです。
実際の重量が238.9g、おお凄い、一度全バラしてグリス抜きしてますのでこれはほぼほぼ公表値とピッタリといっても過言ではないですね。
そして気になる純正スプールの重量をはかってみると、
ベアリング込みで16.1g、まあ軽くはないですね。ただビックリするほど重いわけでもないのでは?と思ったらそれは大きな間違い。20lb-100mというラインキャパシティをもっていますので、このスプールにラインをパンパンに巻いちゃうとその分重量が増しますので、総合計でいくとかなりのスプール重量になってしまうのです。じゃあラインを少なく巻けば?まあそれも良いでしょう。しかしこの細い軸に巻かれたラインは巻き癖が凄いんですよね、特にフロロ。じゃあ軽いPEラインで下巻きして、その上にラインを少なく巻けば?ん~それも対策ではありますがそんなにスプール重量の改善にはならないのかなと思います。じゃあ全部PEラインにして少なめに巻いとけば?いや今回はあくまでビッグシューターコンパクトをオールマイティー(バーサタイル)に使いたいのでPEラインは却下でお願いします。
結局PE巻いてちゃった!
ビッグシューターコンパクト×PEラインのインプレはこちら。
まあビッグシューターコンパクトでベイトフィネスとかやるわけじゃないのでそこまでスプール重量に拘らなくても、、、と思われるかもしれませんが、MLとかMぐらいのロッドにビッグシューターコンパクトを乗せて、1/4~1ozくらいのルアーをオールマイティーに扱えるようになれば、更にビッグシューターコンパクトの1軍起用率が上がるってもんなんですよ。今はソルトのカヤックとかシーバスがメインなので、バス釣りもで超1軍としてバーサタイルに使いたいんです。
ビッグシューターコンパクトのスプールを交換する
そうなってくると一番手っ取り早いのがスプールの交換ですね。
社外軽量スプール界の大御所、アベイルさんのスプールを見てみます。
- スプール重量 7.7g
- ラインキャパシティ 12lb-65m/10lb-75m/8lb-85m
さすがアベイルさん、純正の16.1gに対して半分以上のダイエットに成功しています。純正に対して重さ約48%の7.7g、100kgの太ったおじさんがいきなり52kgのダイエットに成功したら世界が変わりますので、きっとこのスプールに交換することで世界が変わるのでしょう。しかし値段が1万円超えるて!スプール2個我慢したらビッグシューターコンパクトの中古が1台変えてしまいます。というよりレボLTとかの中古を買ってしまった方がいいような気もします。あと重さが48%になってもラインキャパシティが43%に減るのもな~、12lb-65mってなんだか足りない気がします。
他に安くて良いスプールはないの?
安くて良いスプールがあるんです!
ビッグシューターコンパクトには実は兄弟機種があるんですね。それは同時期に発売された「パワークランク5/6」と「エリート7/8」です。これは「パワークランク6ブンノ5」「エリート8ブンノ7」というリールがあるわけではなくて、「パワークランク5」と「パワークランク6」、「エリート7」と「エリート8」という名前のリールがあるということで、パワークランクの5と6はどちらもマグネットブレーキでギア比が違うだけ、エリートの7と8はどちらもIVCB―VIというブレーキでやはりギア比が違うだけなので、実質①ビッグシューターコンパクト②パワークランク③エリートの3兄弟です。
その中でもパワークランクがビッグシューターコンパクトと同じマグネットブレーキ搭載モデルなので、実はスプールがそのまま交換可能(互換性有り)だったりします。そしてエリートもスプールのブレーキユニットの加工(IVCBを外してマグネットの受けプレートをつける)をしてあげるとビッグシューターコンパクトやパワークランクとのスプール互換性が産まれます。
※気をつけないといけないのがパワークランクもエリートも旧モデルが存在し、それらのスプールとは互換性がありません。13REVOシリーズのパワークランク5/6とエリート7/8が互換性有りですのでお間違いなく!
ではそのパワークランクのスプール重量を見てみましょう。
スプール重量(ベアリング込み)は10.1g、ビッグシューターコンパクトのスプールの約63%の重さです。気になる糸巻量は12lb-120m/14lb-100m/16lb-85mで、これもビックシューターコンパクトのラインキャパと比べると68%あります。
これを先ほどのアベイルさんのスプールと比較してみるとどういうことかというと、
【ケース1】アベイルのさん場合
100kgの太ったおじさんがいっきに48kgの痩せ型体系に!見た目もおしゃれだしスタイリッシュになって清潔感も増した!が、その代償として毛髪量が43%に減ってしまった場合。
【ケース2】パワークランクの場合
100kgの太ったおじさんが63kgの標準体型にダイエット成功!これぞ中肉中背、見ようによってはガッチリ体系に見えるし、包容力もある程度はありそう。しかしやはりその代償として毛髪量が68%に減ってしまう場合
両おじさんの設定が48歳独身バツ無し、高身長でもなければ高収入でも無い場合、どちらも現在真摯に婚活に取り組んでいる方だとしてどちらのケースのおじさんが早く結婚することができるでしょうか?ということなんです。大事なのはそういうこと(毛髪量)なんですよ。ケース2のおじさんの方がいくらか希望があるようにしか思えません。
12lb-120mあればなんとかタイラバとか出来そうですしシーバスもいけます。16lb-85mあればショアからのロックフィッシュも余裕でしょう。バス釣りでオールマイティーに使うのであれば12lb~14lbを80m~100m巻いとけば間違いないかな?といった感じでヘビー寄りだったビッグシューターコンパクトがいっきにバーサタイルなリールに変身しましたね。スプール重量が軽くなることで軽いルアーも投げやすくなりました。ちなみにパワークランクのスプール(5でも6でもどっちでもOK)に交換することで本体重量も自動的に6g軽くなりますから、全体の軽量化にもなりました。
実際にパワークランクのスプールに交換してルアーの飛距離を測ってみた記事はこちらをご覧下さい。
パワークランクのスプールっていくらするの?
今回はパワークランク5のスプールを調べてみます。
アブガルシアの公式ホームページからパーツリストを見てみると、99番のSPOOL COMPLETE (K)という名前の部品でお値段7,000円(税抜)です。結構しますね~。これはお近くの釣具屋の店員さんに言えば送料無料で取り寄せてくれます。
でもでもでもでも!ここは中古も探してみましょう。私はヤ〇オクで中古を買ったのですが、しばらく相場を見ていると大体4000~5000円で落とせます。たまにリールを新品で購入後すぐに社外リールと交換して実釣未使用です、みたいなものも出てきたりしますし、その場合でもあまり値段は変わりません。あと「パワークランクの純正スプールです」ぐらいの商品説明文しか書いていない場合、それが13REVOシリーズのものなのか旧パワークランクのものなのか見分けのつかない人たちには敬遠されるためか相場よりも安く落とせたりもします。
そしてこれからが大事なのですが、中古でパワークランクのスプールをゲット→余ったビッグシューターコンパクトのスプールが必要じゃない→ヤ〇オク出品すると、ほぼ同じ金額で落札されます。というかパワークランクのスプールに対してビッグシューターコンパクトのスプールの方が流通量が少ないのか、後者のスプールの方が比較的高く落札されている気もします。なので中古でパワークランクのスプールを購入できて、余ったビッグシューターコンパクトのスプールをヤ〇オクに出品さえすれば、ほぼタダでヘビーな釣りが得意だったビッグシューターコンパクトが、中軽量級も扱えるオールマイティーなリールに変身するということなんです!
あと参考までに、エリート7/8のスプールを手に入れてしまった場合、パワークランク5のパーツリストでいうところの115番 SPOOL PLATE (K) 300円(税別)を購入し、既存のブレーキユニットと入れ替えて下さい。そうするとビッグシューターコンパクトに装着可能になります。ただこの場合、スプールプレート代が別途掛かるのであまりおすすめではありません。あとエリートのスプールは赤色が入っていてビッグシューターコンパクトには似合いませんでした。※逆にパワークランクのスプールは金色が入っていて似合います。
そしてエリートのスプール重量も、
こんな感じでなぜかちょっとパワークランクより重いんですよね。
エリートのスプール側ブレーキを加工したらこんな感じです。これがマグネットブレーキ対応のスプールプレートを取り付けあとです。たまたまエリートのスプールが安く手に入ったって方は、こうやって加工するとビッグシューターコンパクトのスプールとして使えますので、是非やってみて下さい。
そうじゃない方はパワークランクの純正スプールを中古で探すことをおすすめします。
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