「陸っぱりの釣りの機動力」は「自身の足」だという人が大半でしょうか。
普通はそうでしょうね。
かくいう私もつい先日まではそうでした。
大場所でのポイント間の大移動は車で行いますが、小移動は気になるポイントにルアーを投げながら歩く感じ、そうすると、期待値の高い往路はウキウキで良いのですが、釣れなかった場合の復路は精神的にも肉体的にも辛い、なんて事がよくあります。
小場所だと、駐車場に車を停めたらその後のポイント間移動は全て歩きですし、野池だと数周するとか、そんな釣りを1日中やるとなると、とても疲れますよね。
疲れるからあまりポイントを移動しない。
しかし釣りは継続したいから、手を変え品を変え、その場に居るかもしれないが、たとえ居たとしても口を使わない魚を一生懸命釣ろうと頑張ってみる。
うん、まんまこんな感じですね、最近の私は。
目次
移動しない=釣れない
特にルアーフィッシングでは、如何に魚の目の前にルアーを通すことができるか、が釣果アップの秘訣となります。
しかしながら、多くの陸っぱりサンデーアングラー達、特に加齢からくる体力の低下を日々感じている私をはじめとしたオジサンな釣り人達は、足で稼ぐ可能性よりも、魚影が濃いであろう場所(過去に釣れた実績があるポイント)から大きく移動することなく、なんとなく釣りを続けることが多いのではないでしょうか。
居付きの魚が居ても喰わない魚は釣れませんし、回遊ポイントで魚が居ないタイミングに狙っていても、もちろん釣れません。
疲れるのが嫌で、ついつい時合いや回遊を待つ以外に同じポイントでダラダラと釣りを続けてしまう、、、。
そうすると、釣れないのです。
陸王ではみんな走り回ってるじゃないか
バスフィッシング雑誌の大御所、ルアーマガジン主催の大人気岸釣り対決企画「陸王」。
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私もよく見ますが、有名バスプロ(メディアプロ含)達が限られた時間の中でブラックバスの姿を求めて移動しまくりです。
特に川村光大郎氏は常にダッシュです。
11代目陸王おめでとうございます!
引用元:ボトムアップ公式HP
まだ雑誌で読んだだけですが、尊敬する光大郎氏の活躍に胸が躍りました。
まぁ、彼らは陸王内での自身の活躍が、それこそ自身の運営するブランドや、所属するメーカー等の大きな宣伝となることを重々承知してその企画(勝負)に挑んでいるでしょうから、頑張った分だけ釣れるかもしれない貴重な時間、その1分1秒を無駄にできない心境でいることが想像に難しくないですよね。
だから走る(移動を繰り返す)のです。
「有名プロ×人気企画×釣果=収入&名誉」
陸王は超が付く人気の企画ですし、出演しているのは皆プロなので、それを真似しようたって一般のアングラーには難しいかもしれませんね。
普段行くフィールドで、走ってる釣り人なんて見たことないですからね。
カヤックフィッシングにヒントが
そもそも釣りが上手ではない私は、陸っぱりの釣りでなかなか釣ることができないフラストレーションを、岸からでは到底ルアーが届かない沖の釣りに求めていました。
そこでパーセプション社のシットオンカヤック、トライブ11.5とか、
同社のトライブ9.5,
更に同社のシットインカヤック、サウンド9.5。
他にも数台を乗り継いできましたが、カヤックフィッシングは、はっきり言って釣れます。
カヤックに乗って、陸っぱりからではルアーが届かない、魚にプレッシャーの掛かっていないポイントを攻めることで、私のようなヘッポコアングラーでもそこそこ釣れてしまいます。
私がハードルアーで魚をバコバコ釣り上げるなんて、カヤックを買わなかったら一生経験できなかったでしょう。
それとここからが大事。
カヤックフィッシングでは基本的に、川であれば水の流れに、池であれば風に流されながら釣りをすることが多いです。
これに関しては「一箇所に留まることができない」不自由さも感じますが、逆に考えると「オートメーションでポイント移動しながら沢山のポイントにキャストすることができる」という大きなメリットであると言えます。
陸っぱりの釣りでも、テクトロだったり、歩きながらルアーを投げることはできますが、より沢山のポイントを狙おうとすると、かなり長距離を歩き続けなければいけません。
そうすると、やはり疲れてしまいます。
そこで自転車なんです
私の場合、陸っぱりの釣りよりもカヤックフィッシングでの釣果の方が上なのですが、それは「より沢山の場所にルアーを投げていること」が要因だと考えました。
そこで自転車の導入です。
冒頭で書いた「陸っぱりの釣りでの機動力」を「自身の足」から「自転車」にすると、移動が楽になるおかげで、普段よりもより沢山のポイントに行けるようになる、と考えたのです。
川で上流から釣り始めた場合はより下流まで、池であれば対岸まで、歩く場合に比べると格段にスピーディーな釣りが展開できると思います。
ということは、歩くよりも自転車でポイントを移動した方が、より沢山の場所にルアーを投げることができると言っても過言ではないでしょう。
1箇所目でルアーをある程度投げたら、30~100m程度を自転車で移動してまたルアーを投げる、こんな感じの移動を繰り返すと、かなり広い範囲をテンポよく探ることができますよね。
そうすると、魚と出会う確率がグっと上がると思います。
まずは自転車を釣り場に持っていく
随分と前置きが長くなりましたが、ここから実際に行った自転車釣行のインプレッションです。
実は先日書いたブログ内の「元旦フィッシュ」ですが、これは同日の釣果でした。
そう、私は2019年1月1日の元旦の釣りはじめに、初の自転車ランガンをやってみたのです。
まず家からポイントまでは車で移動し、駐車後積んできた自転車を降ろします。
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ちなみに私が今回購入したのは、キャプテンスタッグ(パール金属株式会社)の軽量折りたたみ自転車、AL-FDB161です。
これは本体重量が約10kgとかなり軽量で、アウトドアの使用で必須の泥除け(樹脂製)が標準装備されており、ほとんどがアルミで造られているため錆びにくいことから、バス釣りだけでなく海の釣りでも大活躍してくれるであろうナイスなチャリなんです。
購入前にちょっと調べた感じだと、本体重量10kg前後でメーカー製となると、大体5万円~みたいな感じでしたので、このキャプテンスタッグのAL-FDB161が如何に格安がお分かりでしょう。
そして一番気に入ったのが、ギアチェンジ機構が無く、シングルスピードであるという点。
自転車は気軽な乗り物過ぎて忘れられがちなのですが、実は道路交通法では軽車両に位置付けられている「車の仲間」なので、安全性の面から結構マメな整備が必要ですし、できるだけ構造がシンプルなもの程長く信頼して使うことができると考えました。
釣りの最中にチェーンが外れて、修理するために手がベタベタになっちゃった、なんて嫌な思いはしたくありませんからね。
引用元:CAMP HACK
私はハイエース乗りなので特に折り畳まなくても積載可能なのですが、この自転車はかなり軽いため、とても楽に載せ降ろしができました。
やはり「ハイエース×釣り」の組み合わせは最強か。
奥さんの軽自動車(ダイハツ ムーヴ)でも試してみましたが、後部シートを倒せば載るっちゃ載りましたが、自転車のチェーン部分が内装を汚さないようにブルーシートを敷いてみたりと若干気を使う必要があったため、
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こういった自転車を入れる袋?サイクルバッグ?みたいなのがあると、サッと載せおろしが出来て楽かもしれませんね。
実際に自転車ランガンしてみた
まずはこの日の釣果ですが、そんなに大きくなかったため特に計測しなかったブラックバスが1匹だけ。
30cmちょいでしょうか。
しかし前のブログでも書きましたが、これは結構久しぶりに釣れた魚だったのでかなり嬉しい1匹でしたし、2019年の元旦に釣った&初のチャリランガンで釣った魚なので、自転車と一緒に記念撮影しておきました。
画像のロッドホルダーは自転車の購入に合わせて自作したものですが、これが想像以上にビックリするほど使いやすかったので大満足でした。
あまりの使いやすさに、これは世のチャリンコアングラーに知らせなきゃ!という勝手な使命感から詳細な作り方をいずれこのブログで書こうと思いますが、とにかく自転車でランガンする場合はロッドホルダーは絶対に必要だと感じました。
よくロッドを片手に持ったまま片手運転をしている自転車を見かけますが、見るからに乗っている本人にも周りにも、どっちに対しても危なっかしいのでやめてほしいですよね。
特に私のように普段自転車に乗らないアラフォー目前のおっちゃんお兄さんだと、運転に慣れていないためか、ちょっとした段差でもハンドルがグラっとしますので、ハンドルを両手でしっかりと握るためにもロッドホルダーは是非装着しましょう。
上の画像は、普段の陸っぱりで片道15分掛けて歩いていたポイント間の道ですが、今回試しに時間を計ってみたら、なんと5分も掛からず移動することができました。
これはかなりのアドバンテージです!
今居る場所で反応が無い時に、「もしかするとアッチで釣れるかもしれない」と思うことが多々ありますが、それが徒歩15分だと体力的なことや時間を気にして、「気になっても行かない」という選択をしてしまうことがあります。
しかし、それが片道5分に、しかも徒歩に比べると全然疲れないという条件であればどうでしょう。
高確率で「ちょっとアッチにも行ってみるか」となりますよね。
今居るポイントやその周辺で魚が釣れない場合、移動した方が絶対に良いに決まっています。
自転車を手に入れる
↓
釣れなければよく移動するようになる
↓
釣果がアップする
なるほど、こうなるわけですな。
これが標準装備の泥除けですが、雨で地面が濡れていても構わず自転車を漕ぐことができるため、かなりありがたいと感じました。
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こういったスポーツタイプの折りたたみ自転車の方が見た目も良くて人気があるようですが、
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後付けしてでも泥除けはあった方がいいでしょう。
ランガンの最中、目的のポイントに辿り着くまでにこれぐらいの階段はよくありますが、10kgしかない自転車は楽に担いで上り下りすることができました。
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実は最初、同じメーカー製で価格が約1万円も安い別モデル(スチールフレームで本体重量13.8kg)を購入予定だったのですが、約4kgの重量差は1万円の金額差よりも大きいだろう、と軽い方を選んで大正解でしたね、ランガンが捗りました。
これぐらいの傾斜も軽く担いで上り下り可能です。
サドルを台代わりに使ってみましたがこれ良いですね、ルアーチェンジが捗りました。
ちょっと気を付けないといけないな!と思ったのがこういった場所。
ハンドルのちょい下辺りにセットしたロッドホルダーに挿した1ピースロッドの先端は思った以上に背が高くなり、通行中、通路の上に覆いかぶさった木の枝にうっかり接触させてしまうと、大事なロッドが折れてしまう危険があると感じました。
ぞれは絶対に避けなければなりません。
2ピースロッドを2つ折りで挿しておけば全然問題ないのでしょうが、それだと移動の度にジョイントを抜き差ししないといけないので、ちょっと手間ですよね。
なので移動時は、最大限上方に注意を配ることで、ロッドの折れを回避していきたいと思います。
あともうひとつ気になったのはこれ。
移動時、上の画像のようにルアーをガイドに引っ掛けて仮固定していると、「ルアーがブランクスにカチャカチャ当たりまくる」という問題が発生。
私はスナップを使う派なので、移動毎にルアーを外すことでこの問題を回避しましたが、これが結構面倒でしたし、スナップを使わない派の人はいちいち切るわけにはいきませんから、今後どうにかして回避したい問題です。
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ダイワから「ランガンクリップ」なるそれ専用のアイテムも発売されているようですが、これはルアーの形状を選びそう。
あとはネオプレンのベルトでロッドに巻き付けておくとかですかね?
誰かいいアイデアがあったら教えてください。
折りたたみ自転車×釣り まとめ
結論から言うと、買って大正解でした。
ファーストインプレッションは2019年元旦でしたが、購入は去年の末だったので、私の2018年のベストバイはこの折りたたみ自転車にします。
それぐらい良い買い物だったと思います。
特に「軽量であること」と「使いやすいロッドホルダー」の組み合わせが良かったのだと思いますが、陸っぱりのランガンがかなり楽に捗るようになりました。
これまでに比べ、確実に通常の3倍以上はある機動力を手に入れたのです。
そう、私はとうとう超えてしまったのです。
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バンダイ ROBOT魂 (SIDE MS) 機動戦士ガンダム MS-06S シャア専用ザク ver. A.N.I.M.E. |
ここしばらくは釣りに行ける時間が少なかったので、たまのチャンスがあれば、僅かでも釣れるイメージがある「これまで釣ったことがある場所」ばっかり行くようになってしまっていましたが、通常の3倍の機動力を手に入れてしまった以上、今後は、以前から可能性は感じていてもなかなか手を付けていなかったポイントの新規開拓が捗りそうです。
そうだ、2019年の釣りテーマは「新規開拓」でいこうかな!
そんな気にさせてくれる素敵な相棒を手に入れることができました。
ちなみに今回はバス釣り目線で書きましたが、例えばエギングやロックフィッシュ、シーバスなんかのソルトのランガンにも良さそうですね。
これからしばらく自転車フィッシングを続けてみて、気付いたことがあればまた報告したいと思います。
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