最近の私といえば陸っぱりのバス釣り(しかも超近所)ばかり。
以前はソルトの陸っぱりやカヤックフィッシング、オフショアゲーム等など色んな釣りを浅く広く楽しんでいたはずが、どうも去年あたりから腰が重くてしょうがありません。
思えば2016年に起きた熊本地震と、我が家に初めての赤ちゃんが誕生したタイミングがほぼ重なり、自身の生活スタイルが変化したことはもちろん守るべき存在が増えたことが、なかなか海に行かなくなった原因なのかなと考えたりもします。
ですが、私は美味しい海の魚を釣っても帰ってから捌くのが面倒でほぼリリースしますし、疲れて帰宅した後に時間を掛けて釣具を洗うのも苦痛ですし、魚影が濃いポイントまで行くには車で片道3時間以上はかかるためそれはそれできついですし。
そんな思いまでして海の釣りに行かなくてもいいじゃないか。
ここしばらくの間、そう自分に言い聞かせてきました。
それが最近、友人からかなり久しぶりに近場の海ですが沖のボート釣りのお誘いが。
しかし、そんなに海の釣りに行きたいと思っているわけではない私ですので、せっかく誘ってくれた友人に対して大変申し訳ないですが、すぐにこう返事してしまいました。
「まじで!?ありがとう!行く行く!是非お願いします!」
やはり‘‘海×沖の釣り=大物の可能性‘‘という淡い期待からは逃れられませんでした。
内心では嬉しいソルトで尚且つオフショアの釣り。
いや~久しぶりです。
どれぐらい久しぶりなのかと自身のブログであるルアーフィッシング・ラボを遡って読み返してみると、あれっ、なんと今年の5月に行ってますね!
期間で言うと約5ヶ月間、たったそれだけ海の釣りに行っていなかっただけなのですが、私の中の体内時計はきっとバカになっているのでしょうね。
もう1~2年は行っていないものだとばかり思っていました。
怖いですね~こんなにも自分の記憶があてにならないだなんて。
もっとイワシでも食べて、記憶力を養う必要があるようです。
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そんなわけで、
相当久しぶりにオフショアのボートゲームに挑んできました。
目次
タックルはどうしよう
友人に問うと「狙いはヤズ、うまくいけばブリ。鯛もそこそこ釣れてるらしいからタイラバもいいかもね。調子が悪ければロックフィッシュでも」ということでした。
ふむふむなるほどね、ライトジギングタックルと鯛ラバタックルとロックフィッシュ用のタックルがあればいいわけですな。
と、普通の人であればそう思うことでしょう。
しかし、‘‘変わり者‘‘で有名なAB型の私は、すんなりとそうは考えませんでした。
最近お気に入りのバスロッド、ダイワのブラックレーベルプラスの更なる可能性を試すチャンスだと捉えたのです。
淡水でしたが、シーバスもバスロッドで釣りましたしね。
それに、世間ではバスロッドのグリップを延長してオフショアのバーチカルゲームに転用している方も大勢いらっしゃるようですし、バスロッドのルアー表記(1/8~1oz等)はあくまで‘‘キャスト‘‘に対しての上下限を示したもので、落とす(バーチカル)釣りであればロッドのルアー表記の3~4倍はいけるとどこかのサイトで読んだような気もします。
グリップ延長などの改造は施しませんが、それでもいけんことはないでしょう。
BL+6101MHFB-Gでオフショア攻略なるか
2017年10月9日 熊本県上天草市大矢野沖(湯島沖) ボート釣り
今回のソルトオフショアのバーチカルゲームに選んだのはダイワのブラックレーベルプラス、バス釣り用グラスコンポジットロッドです。
普段はスティーズA TWにナイロンライン16lbを巻いたものをのせて、主にバス釣りのマキモノで使用しています。
このロッドはグラスコンポジットですが、遠投した先でワイヤーベイトの太いシングルフックを魚の顎にしっかりとフッキングさせるために硬めに作られているためどうにかジグを動かすことはできるでしょうし、ロックフィッシュの根に潜ろうとする引きにも耐えるだろうし、グラスなので鯛の繊細なアタリも弾かないだろう、ということでチョイスしました。
さらにルアーキャストウェイトが7g~42gなので、落とす釣りでは仮に3倍のウェイトが使用可能なのであれば、ざっくり120gのジグも扱えるということになります。
※ウェイト表記を超える使用はあくまで自己責任です。
そして今回合わせるリールはアブガルシアのビッグシューターコンパクト。
最近はスティーズ系ばかりを使っていたのでビッグシューターコンパクトも久々の登板です。
※本当はスティーズA TWの対ソルト能力を試したかったのですが、買ったばかりの超高価なベイトリールを海水で使用する強いハートを持ち合わせておりませんでした。
バスロッドでジギングはどうだった?
まずはジギングでの使用感を。
‘‘ジギング‘‘と言っても、本気のジギングのようにジャカジャカしゃくりまくるような使い方は元より想定しておらず、ライトジギングのようにフワフワとしゃくる程度です。
そ・れ・な・の・に!
使い辛いったらありゃしない!!
‘‘バスロッドでジギング‘‘という字面を見るだけで誰もが想像できますように、ロッドのグリップ長が全く足りません。
ブラックレーベルプラス6101MHFB-Gのグリップはバスロッドとしては短くなく、ダブルハンドでのキャストはしやすく、大物が掛かった際に両手でしっかりとグリップを掴むことができる長さです。
それがオフショアジギングとなると、その長さではグリップエンドを脇に挟むことができず、
こんな風にグリップエンドを腕に当ててみたり、
さらにこんな風にグリップエンドを腕の向こう側に回してしゃくってはみましたが、どれも‘‘苦痛‘‘としか言い表せないような使い勝手でした。
うぐぐ、腕がいた、、い、、、。
実際に試す前から分かってはいたものの、これほどまでに使い辛いとは。
そうして悲しみの底に突き落とされた私は、魚を釣るより先にバスロッドでのライトなジギングを諦めてしまうところでしたが、それから色々と工夫してみて最終的に辿り着いたジグの動かし方で、
なんとかサワラと、
指4本のタチウオを1匹ずつ釣り上げることに成功!
バスロッドでのライトなジギングは、やってやれないことはありませんでした。
どちらもフォール中のバイト。
釣れたアクションといえば、
クラッチを切ってフォール
↓
スプールを親指で押えて回転を止める
↓
その衝撃でジグが少し跳ねる
↓
親指を離してフォール
↓
スプールを親指で押えて回転を止める
↓
その衝撃でジグが少し跳ねる
↓
親指を離してフォール
↓
ジグ着底したらタダ巻きして回収
↓
クラッチを切ってフォール
↓
スプールを親指で押えて回転を止める
・
・
・
この繰り返し、そうなんです、一切しゃくっておりません。
これは楽でしたね~。
しかし、これでバンバン釣れてくれれば何も問題ないのですが、残念ながら獲れたのはこの2匹のみ。
※他にもアタリは多かったのですが、サワラかタチウオのどちらかは不明ですがとにかくリーダー(フロロ7号)をスパスパ切っていきやがりますので、悲しいかな2桁単位のジグをロストしてしまう結果となりました。
グリップ長が足りない問題のせいでしゃくることは困難ですが、BL+6101MHFB-Gでは100g前後のジグを何の不安もなく扱うことができましたし、画像の魚程度でしたらかなり余裕のファイトでした。
グリップさえ長ければ60gとか80g位のジグをジャカジャカしゃくったり、120g位のジグをゆっくり動かす分には相当使いやすいと思われます。
しかしながら今回試してみた結果、グリップ延長無し状態のバスロッドでは‘‘ジギングなんてやるもんじゃない‘‘ということが判明してしまいました。
バスロッドで鯛ラバはどうだった?
お次は鯛ラバを試してみました。
しかし、実は今回鯛ラバを持っていっておらず、
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これに、
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これを装着した‘‘なんちゃって鯛ラバで鯛(もしくは根魚)を狙っていました。
落としては巻き~、落としては巻き~、を繰り返します。
そしてしばらくすると待望のアタリが!
焦らず等速で巻き上げるなんちゃって鯛ラバに対して、
カツカツッカツカツカツカツッカツカツカツカツッ
という手元に明確に伝わってくるカツカツ感。
そう、これは間違いなく鯛のアタリ!!
しかし悲しいかな、グラスコンポジットとはいえそこはバスロッド。
鯛の繊細なアタリを掛ける程のティップの柔らかさは当然持ち合わせておりませんので、せっかくのアタリを掛けることはできませんでした。
ん~、もうちょっといけると思っていたんですがね。
結構な時間カツカツカツカツと鯛ラバを追いかけていましたので、同じ‘‘硬め‘‘でもちゃんとした鯛ラバロッドであれば掛かっていたと思われます。
リップルフィッシャーのスナッパー64MLとか。
ならば今度は鯛のカツカツに対して、掛かるのを待つのではなくこちらから積極的に掛けてやろうと次のアタリを待ちましたが、その後一切鯛の反応を得ることはできませんでした。
残念、1匹アタリを弾いただけでチャレンジ失敗です。
バスロッドでもMLもしくはLパワーでレギュラーテーパーとか、グラス含有量がかなり多くて曲がるタイプのロッドであれば、今回の鯛のアタリを獲ることができるかもしれません。
しかし、それと同じ竿でジグを動かすことは不可能でしょうから、結局バスロッドを鯛ラバ専用みたいにして使うのであれば、安いもので構わないので専用のロッドを用意した方が釣果は上がると思われます。
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こんな、安くて結構何でも使えると話題の鯛ラバロッドがあれば十分でしょう。
バスロッドでの鯛ラバは‘‘無理してまでやることはないな‘‘と感じました。
バスロッドでボートロックフィッシュはどうだった?
これに関しては、
キャストのしやすさ◎
アクションのつけやすさ◎
ロッド長さ◎(ボート釣りであれば)
飛距離◎(30gあればぶっ飛ぶ)
特に非の打ち所がありません。
そもそもバスとロックフィッシュはかなり近い釣り(どちらもストラクチャーがお好き)だと思いますので、これは‘‘バスロッドでやっても十分対応可能‘‘でしょう。
強いて言うなら今回は私の腕の無さから魚を掛けるに至らなかったために、根魚の突っ込みに対してBL+6101MHFB-Gがどこまで耐えてくれるのか、肝心なところを確かめることができませんでした。
まぁ同じブラックレーベルプラスシリーズのベイトフィネスロッドである661M/MLFBですら、65cmの鯉のスレ掛かりをグイグイ寄せることができましたので、そこそこデカイ程度の根魚であれば余裕で根から引っぺがすことができることでしょう。
信頼してまっせ、ブラックレーベルプラス。
バスロッドでのソルトボートゲームまとめ
お気付きの方も多いでしょうが、今回は遊漁船ではなくマイボート(友人の更に友人の所有物)での釣行でした。
自分とその友人知人しか周りにいない状況だったために今回のような‘‘色々試してみよう‘‘が叶ったわけですが、不特定手数の人間が犇めき合う遊漁船での釣りの場合、周りに迷惑を掛けないことを最優先し、そこは専用タックル(できれば強め)で臨むようにしてください。
※例えばライトなロッドで大きい魚を掛けたとして、魚を御することができずに走り回られた場合、同船者の方の釣りの邪魔になってしまいます。
しかし、そんなに頻繁に行く機会がないから勿体無くて専用タックルなんて変えないよ!
という方は、1本である程度何でもこなせて、それでいてとにかく強くて魚に一切の主導権を渡さなくて済むようなロッドを1本持つようにしましょう。
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ちょっと高価ですが、これがあれば本当にジギングから鯛ラバからロックフィッシュまでなんでもいけますので、専用ロッドを3本揃えるよりは結果安くつくかと思います。
あとはやはりバスロッドを改造するかですよね~。
今回使用したBL+6101MHFB-Gのグリップがもう少し長ければ、軽めのジグはジャカジャカしゃくって、重たいジグはスローに動かして、ちょっと疲れたら鯛ラバで遊んでみて、根がゴツゴツした場所を通りかかったらロックフィッシュを狙ってみて、そんなマルチな使い方ができると思います。
あと10cm長かったらな~。
いっその事カスタムしちゃうかな~。
でもそうしたら絶対バス釣りで使いにくいしな~。
悩みますね。
しかし○○専用ロッドなんてあまり魅力を感じません。
海のボート釣りもいけてバス釣りでも使いやすいロッド、、、。
それはさすがに無理がるでしょうし、そこは分けて考えた方がいいのかもしれませんが、究極の理想を言えば‘‘1本で海でも川でも何の魚でも狙えるロッド‘‘が欲しいのです。
そうするとバスロッドがやはり汎用性が高いと思われますので、あとはグリップをちょっとずつ延長してみてバス釣りでも使えてオフショアのバーチカルゲームではギリギリ脇に挟める長さを追求してみるか?
ん~、考えただけで大変そうですね。
今回バスロッドでの海釣りを試してみた結果、ブランクス性能は特に問題なく、パワーも極端に足りないと感じることもなく、長さも丁度良く特にキャストでは扱いやすいと感じました。
あとはバーチカルな釣りでルアーにアクションをつける場合は絶対にグリップは脇に挟めたほうがいいということが判明しましたので、もし家に使っていないバスロッドがあるよって方はグリップを延長して使ってみると結構なんでもいけるかと思われます。
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私もこんなん見てみて勉強してみたいと思います。
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