ダイワ派の私がバンタムMGLインプレ!意外と良かったけど、、、

飛ぶように売れているみたいですね、シマノ社のバンタムMGL。

コアソリッドボディがもたらす高いボディ剛性、飛距離に定評があるニューマグナムライトスプール、もはや説明不要の異次元の巻き心地の良さを可能にしたマイクロモジュールギア、ナイロン/フロロ16lbが100mしっかり入る十分なラインキャパシティ、手が小さくてもパーミングしやすい超コンパクトボディ、ギア比はなんと5.5~8.1まで幅広く選べる驚愕のラインナップなどなど。

これまで長いことダイワ社のリールばかりを使ってきた私ですが、このバンタムMGLに限っては、雑誌やネットでそのスペックや評判を眺め見ているうち、いつの頃からか沸々と興味(購買意欲)が湧くようになり、つい先日、実際に購入するまでに至りました。

いつぶりでしょう、実に数年振りとなるシマノのベイトリールです。

ダイワのマグネットブレーキの制動感に慣れ親しみ過ぎた私に、シマノの遠心ブレーキを上手に使いこなすことができるのでしょうか。

そして世間で言われているように、遠心ブレーキはマグネットブレーキに比べてかっ飛ぶのか。

実際に投げてきた感想を書いてみたいと思います。

PS

随分久しぶりのブログ投稿です。

以前書いた記事の日付が2018年2月12日となっていましたので、なんと10ヶ月以上ぶりですね。

ブログを書かなかった期間、実は仕事の内容をガラっと変えてみたり、(小さいですが)家を建ててみたり、その新居への引越しをしていたり、そんなこんなをやっておりました。

いやー忙しかった!

釣りにも全然行けてなかった。

しかし最近になってそれらがやっと、少しずつですが落ち着いてきた感じなので、またこれから頑張ってブログの更新をしていくぞ!という思いで今回の記事を書いています。

スポンサーリンク
広告 PC

バンタムMGLのスペック

引用元:シマノ公式HP

詳しいスペックはメーカーホームページを参照、、、と言いたいところですが、月日が流れいつしかバンタムMGLがカタログ落ちした時の為、備忘録的な意味で簡単なスペックを書いておきます。

MGL PG MGL MGL HG MGL XG
ハンドル向き 左右有 左右有 左右有 左右有
ギア比 5.5 6.2 7.1 8.1
最大ドラグ力 (kg) 5 5 5 5
自重 (g) 215 215 220 225
スプール寸法 (径mm/幅mm) 34/22 34/22 34/22 34/22
ナイロン糸巻量 (lb-m) 12-130 14-110 16-100 12-130 14-110 16-100 12-130 14-110 16-100 12-130 14-110 16-100
最大巻上長 (cm/ハンドル1回転) 59 66 76 86
ハンドル長 (mm) 42 42 42 45
ベアリング数 BB/ローラー 8/1 8/1 8/1 8/1

今回私が購入したのはMGL XG LEFT(エキストラハイギアの左ハンドル)です。

さあ、インプレするよ~

シマノのベイトリールはここ何年か使用していなかった為、「メタマグに比べて~」とか、「スコーピオンと比べて~」みたいな感想は書くことができません。

あくまで「ダイワ派のサンデーアングラーが数年ぶりにシマノのベイトリールを使ってみた」素直な感想を述べていきたいと思います。

合わせたロッドはダイワ、

私がオカッパリのヘビーバーサタイルな1本として重宝しているブラックレーベル+6101MHFB-Gです。

巻いたラインはデュエルのカーボナイロン4号。

デュエル(DUEL) カーボナイロン 500m 4号/17lb

(このラインのコスパ&使用感、どちらも最高ですね!もっと使い込んで記事にしたいと思います。)

この組み合わせで、どシャローのウィードエリアでバイブレーショの遠投高速巻きを試してみました。

まずはパーミング性の高さに驚く

バンタムMGLを使ってみて一番に良かった点を挙げるとするなら、そのパーミング性の高さがダントツだと感じました。

私は成人男性の平均よりも手が小さい(フィッシンググローブはメンズのSがジャスト)のですが、そんな私でも「グッ」とリールを握り込むことができました。

シマノのリールで16lbをたっぷり巻けるリール(アンタレスやメタニウム)はダイワのリール(スティーズA TWやT.Dジリオン)に比べると縦長く大きいな~というイメージでしたが、このバンタムMGLは本当に小さい。

それこそスティーズA TWと同じくらいかな?2フィンガーでしっかりと握ることができます。

そうするとどうなるか。

巷では「そのボディ剛性の高さと引き換えに重くなり過ぎた・・・」と、一部その自重(XGで225g)を悲観する声が聞こえてきますが、実際にロッドにセットして扱ってみると、しっかりとリールを手で包み込んで操作することができる恩恵か、特別に重たいというネガティブな感覚は一切感じませんでした。

ロッドを立てたり寝かせたり、シャクってみたり一定の角度で長く構えてみたりしましたが、リールが重たくてやってらんねーよ!なんて感じは本当に無かったですね。

では軽いのか?と聞かれると答えはNO、軽くはないです。

手首だけを返すようなキャストの際にはしっかりと重たく感じます。

ただキャスト後、リールをパーミングした後での重たさは本当に気になりませんでした。

これはカタログスペックでは分かり得なかった良い点です。

次点で飛距離に感動

久しぶりにシマノのSVSを投げてみて、やっぱりマグよりも飛びますね。

素直にそう思いました。

アンタレスやメタニウムのSVSに比べて飛ぶのか?それは分かりませんが、ダイワのマグネット(特にSV)と比べると、体感ですがよりルアーが飛んでいるのが分かります。

ネット上のインプレを見ているとよく「バンタムMGLはスプールとレベルワインダーの距離がぁぁぁぁぁ」というネガティブな内容の記事を見かけますが、これはシマノ社内の他の優秀なリールと比べた場合でしょうね。

その構造上常にブレーキが効くダイワに比べれば、スプールの回転速度に合わせてほぼ0~100の間で制動するSVSの方が、上手にセッティングさえ決まればより飛ぶことはダイワ派の私でも分かります。

ただ、ちょっと勿体無い点が!

それは、

「内部ブレーキブロックを4つONにし、あとは外部ダイヤルの調整だけでほとんどのルアーをストレスなく投げることができるYO!」というSHIMANO社からのアナウンス。

久しぶりのシマノの遠心ブレーキだった私はその言葉のままに内部ブレーキシューを4つON、メカニカルはスプールが左右にカタつかないところから僅かに戻して気持ち的にはゼロ設定、あとはルアーに合わせて外部ダイヤルをいじって投げていました。

が、そうするとどうでしょう。

「あれっ、思ってたよりも全然飛ばないじゃんSVS。」

これがマジなファーストインプレッションでした。

いやいやそんなはずはないだろ~、としばらくブレーキ設定をいじってみると、そこからみるみると飛距離が伸びるように。

だいぶ慣れてきた頃にたどり着いたのは内部ブレーキブロックを2個ON、あとは投げるルアーに合わせて外部ダイヤルを2~5の間で調整する、というものでした。

ブレーキブロック2個ON、外部ダイヤル2、メカニカルゼロ設定で投げるジャッカル TN70は、ダイワのSV機で投げる飛距離よりも明らかにぶっ飛んでいきました。

しかしながら、飛距離を求めるにつれてやはりダイワのSV機に比べると、明らかにキャスト毎のサミングや投げ方に気を付けなければラインが浮き上がろうとする感覚=バックラッシュの危険というストレスがつきまとうことも事実。

ここで思ったのは、「シマノ社がオススメしているバンタムMGLのブレーキセッティング(内部ブレーキ4つONであとはルアーに合わせて外部ダイヤルで調整)は、ダイワのSVブーレーキを意識してのことなんだな」ということでした。

※違っていたらすいません。

確かにその設定だと、飛距離が物足りないことを除けば、長らくダイワ派の私が使っても特にストレスを感じないトラブルレス性能でしたから。

スプールとレベルワインダーの距離が近く、キャストの際、スプールから放出されたラインがスムーズにレベルワインダーから抜けていかないのは設計の段階で分かっていただろうし、それで満を持して世間に発表したということは「そもそもそれは狙ったことで、キャストの際にスプールから放出されるラインに適度な抵抗を与えることで、アンタレスのようなカリカリセッティングで最高の飛距離を目指すリールとは違い、安定した使いやすさ=トラブルレス性能の高さを目指した設計」なのではないかと考えるようになりました。

※もう一回書きます、間違っていたらすいません。

ダイワばっかり使ってきた&シマノのSVS不慣れな私が感じたので間違いないとは思いますが、バンタムMGLはメーカー推奨のブレーキ設定で扱えば、ダイワのSVブレーキみたいにバックラッシュの危険がかなり少なく、初心者でも相当使いやすいリールに感じるはず。

古参のシマノユーザーはメカニカルやらブレーキブロックやらをカリカリにイジればそこそこの飛距離を得ることができるリールなのではないでしょうか。

そう思いました。

巻き心地がかなり良い

私はダイワのシャラシャラとした軽い巻き心地が好きなので、巻き心地の良さ=ダイワ<シマノだとは思わないのですが、数年ぶりに巻いたシマノのベイトリールはヌルヌルとした極上の巻き心地です。

だいぶ前に古いカルカッタコンクエスト(中古購入)を所持していたことがあるのですが、それよりも随分ヌルヌルですね、バンタムMGLの巻き心地は。

これがマイクロモジュールギア×モノコックボディが生み出すボティ剛性の高さの副産物なのか、最近のシマノのリールは全部こんな感じなのかは分かりませんが、静かな場所で目を閉じてゆっくりハンドルを回してみても、ギアの噛み合っている感覚が手元に伝わってくることはありませんでした。

ダイワのシャカシャカとした軽さではなく、スゥーっと巻けるというかなんというか。

XGにしてはかなり巻きが軽く感じますが、これはハンドル長45mm(ダイワで言うところの90mm)の恩恵でしょうか。

まぁこれに関してはどっちが良いとか悪いとかいう話ではありませんが、ダイワ派の人がバンタムMGLを巻いてみると、この巻き心地の滑らかさにはみんなビックリするんじゃないかな?

ハンドルノブも、思っていたよりも掴みやすいサイズ感&質感で、変にベタベタもしていないので汚れも付きにくいっぽい。

XGなのに巻き物(バイブレーションの早巻き)をやってみましたが、結構良い感じでしたよ。

小さいバスですが、実際に釣れましたしね。

ちょっときになる残念な点

これは購入前にネット上のネガティブインプレッションを見て分かっていたことですが、やっぱりクラッチの位置が高過ぎますよね。

せっかくパーミング性が高いリールなのに、例えばショートキャストを繰り返すような釣りの中、ずっと3フィンガーで握ったままだとクラッチを切る動作でちょっと親指が辛い。

教科書通りに1フィンガーでキャストし、その後2~3フィンガーに握り変える人なら問題ないのかもしれませんが、私のように右投げ左巻きしかできないせいでロッドを持ち替えることがないために、常に2フィンガーや3フィンガーのままキャストしちゃう横着な人間にとっては、若干堪えるクラッチレバーの高さです。

ちょっと気になる残念な点2

内部ブレーキブロックを調整しようと思ったら、画像のようにサイドカバーをガバっと外す必要があります。

いやいやいや、家でゆっくりやる分には構いませんが、実際にフィールドに出ての実釣の最中、とにかく1本が欲しい中で「あ~でもないこ~でもない」とちょこちょこブレーキをイジる場面で、これはいつかカバーを落としてしまいます。

私はスピリチュアルの類は全く信じませんが、そんな私ですらハッキリと予言します。

「このサイドカバーは現場でブレーキ調整をしていると、いつか地面(最悪の場合は水中)に落とします!!」

信じるか信じないかは、アナタ次第です。

結局バンタムMGLってアリなの?ナシなの?

これまで書いたことの他にも良い点、気になる点は沢山ありますが、それらは既に世間の諸先輩方がネット上で色々と書いていますので、私からは「ダイワ派の人間がバンタムMGLを購入するのはアリなの?ナシなの?」という点について述べてみたいと思います。

手が小さいけど高剛性リールが好きな人にはアリ!

ダイワ派の人がカルコンみたいな高剛性ベイトリールが欲しいと思うと、

ダイワ リョウガ 1016H 右ハンドル

18リョウガになるでしょうか。

これは先代のリョウガに比べると相当パーミングしやすくなっているようですが、それでも丸型は丸型。

手が小さいサンデーアングラーでは、キャスト後に毎回意識してリールをしっかりと握り込まないとグッとパーミングすることができません。

それに加えてリョウガは実売価格で4万円半ば、これはスティーズA TWをも上回ります。

高過ぎますよね。

そこでバンタムMGLなんです。

金属製のモノコックボディはリョウガのボディ剛性と比べても遜色ない(もしくは上?)でしょうし、それだけのボディ剛性を持っているにも関わらず、その形状はしっかりと握り込めるコンパクトなロープロ機なのです。

自重もリョウガに比べると軽いですし。

ダイワでいうと他にはスティーズA TWやジリオンTW、ジリオンSV TWもありますが、これらはさすがにカルコン&リョウガ程ボディの剛性を持っているようには思えないため除外。

ダイワ Z 2020はロープロですがデカ過ぎるため同じく除外。

「頑丈な18リョウガが欲しいけど、丸型リールはパーミング性が悪いから好きじゃないんだよね~。」

といったダイワ派の人には、バンタムMGLは最適ではないでしょうか。

リョウガより2万円位安く買えますしね。

マグブレーキに慣れた人が飛距離を求めて買うのはナシ!

先述したように、内部ブレーキや外部ダイヤルのセッティング次第では、ルアーをぶっ飛ばすことができるバンタムMGL。

が、その内部ダイヤルの調整が思っていたよりも数倍めんどくさい。

ダイワのマグブレーキであれば、メカニカルブレーキを考えなければ外部ダイヤルだけでルアー毎に最適なブレーキ強さを設定できるのに対し、SVSはいちいちサイドカップを外して内部ブレーキの調整をしなくてはなりません。

ボート釣りのようにワンタックルワンリグ(1本のロッドには1つのルアーを固定)で複数本タックルを持ち込むような場合はいいのでしょうが、陸っぱりの釣りで使用するロッドの本数が限られ、1つのタックルで幅広いウェイトのルアーを投げる必要があるような状況においては、シマノのSVSはとてもセッティングが面倒だと感じました。

なるほど、だからDCブレーキが売れるのだ、と納得した部分です。

おそらく、もっと旧世代のSVSに比べれば随分とセッティングが楽になったであろう現代のバンタムMGLのSVSブレーキセッティングですが、それでもマグネットブレーキの楽さ加減に慣れたダイワ派の人間からしたら、まだまだ面倒に感じる部分ではありました。

よって「なんだかシマノのバンタムMGLが評判良いらしいじゃん。これまでダイワのマグブレーキばっかり使ってきたけど、シマノのSVSの方が飛ぶらしいし、ちょっと使ってみるか。」といったダイワ派の人には、残念ながらナシかな。

確かにマグフォースよりも飛距離が出ると思いますが、それに伴うブレーキセッティングの手間は、その飛距離の差を考慮してもマイナスであると感じました。

超個人的な結論

結局、アリっちゃアリだけどナシっちゃナシかな!

以下そう思った内約です。

ダイワ派の人がフロッグやパンチング、ヘビーウェイトルアーや巻き抵抗の大きいルアー用に高剛性のリールを検討しており、18リョウガを買いたいけど高過ぎるorパーミングがきつい場合はバンタムMGLもアリ!

ボートの釣りで複数タックルを用意できる、もしくは陸っぱりでも2本以上ロッドを持ち歩き、1つのタックルに1つの決まったルアーをセッティングできる状況であれば、ルアーごとにブレーキを調整する必要がないためバンタムMGLもアリ!(クランク用とかスピナベ用とか撃ち物用とか、決めて使う分には最高に良さそうですね。)

1本のロッドで幅広いルアーを投げなければいけない(陸っぱりではロッド1本だけ等)場合、ルアーチェンジごとに最適なブレーキセッティングを探るのがダイワのマグブレーキに比べてかなり面倒なため、そういう状況ではバンタムMGLはナシ!

「シマノはダイワに比べて飛ぶよ~」と、甘い言葉に誘われて安易にルアーの飛距離を簡単に伸ばしたいと思う人にはバンタムMGLはナシ!(ルアーの形状やウェイトに合わせてメカニカルや内部ブレーキ、外部ブレーキをカリカリにセッティングできる人は飛ばせます。)

ダイワ派から見たバンタムMGLまとめ

どちらかと言えば、私はリールに剛性を求める人です。

それは「デカい魚をバンバン釣るから」とか、「重たいルアーをガンガン投げるから」とか、そういった理由からではなく、単純に「強いリールの方が荒く使っても壊れにくく、実釣中にリールの取り扱いにあまり神経質にならなくて良いから。」という無精な理由からです。

別途所有中のスティーズA TWがボディ剛性も高く、パーミング性も最高、流行りのSVではなく飛距離に定評のあるマグフォースZを搭載したイカしたリールではあるんですが、いかんせん高価なリール過ぎて気を使うんですよね、扱いに。

そのため実売価格で約1.5万円も安く買えて、よりボディ剛性も高そうなバンタムMGLは非常に魅力的に感じるのですが、「シマノのSVSはダイワに比べて相当飛ぶ」という勝手なイメージを持ったままだと、ちょっと物足りなく感じてしまうかもしれません。

良いリールなんでしょうけどね。

シマノ(SHIMANO) 18 バンタム MGL XG

パーミング性◎ ←良いね。

ボディー剛性◎ ←バス釣りじゃなくてロックフィシュとかに良いかも。

巻き心地◎ ←シーバスに良いかも。

ワンタックルワンリグには◎ ←ボーターはベイトフィネス機以外、バンタムMGLで統一しても良いのでは?というレベル。

ルアー毎に飛距離を求める場合のブレーキセッティングの手軽さは✕ ←私は陸っぱりはロッド1本で済ませたい&せっかくのシマノSVS機なら飛距離は欲しいのでこれが痛い。

もうちょっと使ってみて、今後メインで使うか手放すかを決めましょうかね。

にほんブログ村 釣りブログ ルアーフィッシングへ
にほんブログ村

↑ブログランキング参加中です。

スポンサーリンク
広告 PC